断腸亭料理日記2007

合羽橋・太助寿司

「断腸亭、香港へいく。」リアルな日付とあまりにも、
ずれてしまうので、まだ書き残していることはあるのだが、
一回、休み、26日、日曜の合羽橋、太助寿司を。

8月26日(日)夜

休み前、5日に内儀(かみ)さんとともに、合羽橋の太助寿司に
いったのだが、夏の太助寿司の大名物、大看板である、
利尻の馬糞うに、が、なかった。

親方が、「休み明け、必ずきてよ!」ということで、
約束であった。

8月5日

利尻の馬糞うに、は、実のところ、9月に入ると、
ほどなく、終わってしまうのである。

それだけではない。
この時期は、この時期だけのものが目白押し。
やはり、いかずばなるまい。

カウンターも満席。

まずは、刺身、から。


まこがれい、鰹。

そして、これである!
いきなり、刺身で出てきた。

この時期だけの、お楽しみ。
まずは、新いか。

9月には入ると、すぐに大きくなってしまう。
ご存知、すみいかの、子、で、ある。

まこがれい、も、鰹、(戻り鰹、と、いってよいのか)
も、むろんうまいのだが、
やはり、新いか。

すみいか自体、筆者、好物なのであるが、
新いかは、格別。
親のすみいか、が持っている香りが、繊細に、柔らかくかおり、
薄い身が驚くほど、柔らかい。

今日は、焼き物はなし、で、すぐに、握りに入る。

まぐろから。

中トロ。

大間

大間、と、いうと、太助で出たのは、どちらかというと、
ダイナミックで力強い、という印象のものが多かったが、
今日のは繊細。これもよい。

白いか。


山口、と、いう。
新いか、とは、むろん違うが、これはこれで、
やわらかく、うまみ十分で、うまい。

これ、で、ある。
利尻の馬糞うに。

もはや、なにもいうことはない。
日本一、いや、むろん、世界一のうに、である。
クリーミー。口の中で、溶けていく、、、。

鳥貝。


太助ではあたり前、で、あるが、生。ナマトリ。
あらためて、思うのだが、柔らかさと、
あまみと、潮の香りが、うまい。

新子。


まだ、新子、と、いってよいのだろう。
小肌の子。
三河湾。
これも、やはり、なにがうまいのかというと、香り、なのである。
新いか、同様、親の強い香りを柔らかくし、
新子の場合は、小肌のなまぐささがなく、
まさに、完全な、小肌、で、あろう。

先の、新いかも香り、新子も香り。
偶然かも知れぬが、筆者は、どちらも、香りを楽しむ
鮨ではないかと、思っている。

ぼたん海老。

むしあわび。


鶏皮で蒸し煮にした、あわび。
肝ものせられ、うまい。

鯵。

鯵らしいうまみと、プリッとした食感がうまい。

最後に、穴子。

毎度であるが、とろけるよう。脂もある。

合羽橋、太助寿司のフルコース。
この季節を、十二分に、堪能、で、あろう。

うまかった。
毎度のうまさに、感謝、で、ある。



(利尻の馬糞うに、新子、新いかは、お早めに。
TEL予約時に入荷状態の確認も、お勧めする。)


電話番号:03-3841-4811
住所: 東京都台東区松が谷2丁目26−6
水曜休み



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