断腸亭料理日記2007

まぐろあらつけ焼き

5月5日(土)第三食

さて、昨日に引き続き、土曜日。

ポルチーニのリゾットを食って、稽古に出る。

今日は、浅草方面。
一つの目的は、ベランダ用の安いサンダルを買うこと。

菊屋橋から、本願寺の裏を通り、北上。
ビューホテルの脇を通り、国際通りを渡り、六区。
連休もあってか、JRAウインズ前は、レースのモニターを見る人で
あふれている。

抜けて、新仲(新仲見世)は避け、路地を通り、仲見世も横切る。
このあたりも、むろんのこと、東京見物の人々で賑わっている。
できるだけ、路地を選び、神谷バー前までくる。

さすがに、人の多いところでは、稽古はできない。
(ぶつぶつ言っていると、ヘンな奴と、見られる危惧よりは、
人がいると気が散る、ということである。)

横断歩道を二つ渡り、花川戸のディスカウントの靴屋。
安い健康サンダルを買う。

靴は、浅草の地場産業である。
このあたりにもなん軒か、ディスカウント店が軒を連ねる。
サンダルからスニーカー、革靴、ハイヒールと、
靴なら、なんでもあり、安い。
筆者のビジネス用の革靴も、ほとんどここで買っている。

浅草には、こうしたディスカウントだけでなく、
シューフィッターがいたり、オーダーメイド専門の店なども
意外に知られていないかも知れぬが、少なくない。

つまみ(おかず)を探しに、松屋の魚売り場を覗くが、
こちらは、連休のせいか、今ひとつ。
出て、雷門から、田原町、赤札堂へ。

ここには、まぐろのあらが、よくある。
まぐろといっても、本まぐろよりは、
びんちょうまぐろの方が、多いかも知れぬ。

まぐろのあら、というと、血合などの場合もあるが、
具体的に、どのあたりの部分なのか、よくわからぬが、
意外に、脂の多い部分が入っていることも少なくない。
ことに、ここ赤札堂のものは、めっけものに出くわすことが多い。

きょうもよいのがあった。

それから、キリンのチルドビール。
今日は、ゴールデンホップというのと、まろやか酵母、
の二本を買って、帰宅。

まぐろのあらも、なん通りか料理の仕方がある。

脂があまりなければ、煮付け

甘辛く、佃煮のようにしてもよい。

冬であれば、ねぎま鍋

かま焼き。

今日のものは、ハラスに近いようなところもあり、
味を付けて、軽く炙る、が、よさそうだ。

まずは、ボールに入れ、しょうがをおろし、
しょうゆ、酒で下味をつける。
好みであるが、やはり、筆者は、濃い方が好みである。

あとは、焼くだけ。
ガスのグリルで。

焦げるほど、焼かない。
色が変わるくらいでもよいだろう。


終了。


ビール(先のもの)を抜いて、食べる。

柔らかく、脂もあって、うまい。

たまに、トロや大トロをわざわざ炙って食べる人がいるが、
こうした脂のある、あらが手に入れば、十分である。

びんちょうまぐろ、といえども、こんな、あらは
なかなか売っていない。

田原町の赤札堂、稀少、で、ある。



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