断腸亭料理日記2007

はたはた煮付け、あん肝、生つぶ貝

11月24日(土)夜

連休、で、ある。

昨日は一日、ごろごろ。

今日、第一食は、仲御徒町、多慶屋そばの、そばや、吉仙

お燗で一合と、なにか、鴨づいているが、鴨南蛮。


焼いた鴨肉がたっぷりと入り、うまかった。

そこから、吉池に回り、魚をみる。

吉池の小父さんの、「今日は、はたはた、を買ってってよ〜」という声。
はたはた、は、子持ち。

筆者も、『秋田名物、八森はたはた男鹿でおがぶりこ、、、』、の、
秋田音頭は知っている。
知ってはいるが、秋田へは行ったこともなく、はたはた、は、
食べた記憶もない。

よし、一つ、食べてみようか。

一盛り、四匹ほど、お腹が大きく膨れたもの。
300円ちょい。

それから、貝の売り場をのぞくと、生のつぶ貝、常磐産。
前にうまかった記憶がある。
これも300円。

さらに、その隣。
あん肝。
中国産が特売になっている。600円弱。

先週であったか、鮟鱇鍋をやったが、あん肝は少しさびしかったので
きょうは、たっぷり食べよう。

そして、もう一つ。
秋刀魚の卯の花漬け、というものに、目が止まった。
九十九里名産、などと書いてある。
これも。

帰宅。

まずは、あん肝の下拵え。

洗って、塩を両面にふって、おく。


中国産であるが、ものは悪くはなさそうである。
生ぐささ、もあまり気にならないが、
塩は少し多めにする。

待ちきれず、秋刀魚の卯の花漬け、というものを開けてみる。
青魚を漬けた物というのは、糠漬け、などというものもあり、
同じく、吉池に売っているが、これは焼いて食う。

この卯の花漬けも、その類かと思ったが、
このまま、食うようである。
開いて、間に卯の花、おからをはさんである。
匂いをかいで見ると、甘酸っぱい。
甘酢漬け、の、ようである。

切ってみる。


ビール。

ちょっと甘めであるが、なかなか、うまい。

呑んで、このまま、寝てしまう。
(どうも、だらけた、連休モード、で、ある。)

起きたのが、20時頃。

塩をした、あん肝は、内儀(かみ)さんが気を利かせて冷蔵庫に
入れてあった。

時間が経ってしまったので、しばらく水につけ、塩を抜く。

ここから、蒸し。

皿に載せ、蒸し器で、10分ほど。

蒸し上がり。


見た目にはよさそうである。
一先ず、冷蔵庫に入れておく。

それから、つぶ貝。
縦に半分に切って、赤い管のようなものを取り、洗う。
これも、一度冷蔵庫に入れる。

さて、はたはた。


普通の煮魚の要領で、甘辛く煮てみよう。

霜降り用に湯を沸かす。

ざるに並べ、両面、熱湯をかけ、冷水で洗う。

鍋に入れ、水、しょうゆ、酒、砂糖。
点火。
濃い目、甘めで。

アルミホイルで落としぶたをする。

煮る時間は、短時間。
5〜6分で、火を止める。

盛り付け。


あん肝


つぶ貝


も、出す。

まずは、はたはた。
先の、秋田音頭にもあるように、この、はたはた、の子は、
ぶりこ、と、いうらしい。

ぶりこを食べてみると、プチプチとし、かなり、堅い。

後で調べてみると、これは獲れる時期によって、違うらしい。
出始めは、柔らかく、だんだんに堅くなってくるという。
どちらかというと、やはり柔らかい方が、珍重されるようである。

そして、はたはた、の、身。
見た目には鰊に似ているが、ちょっと、ぬるみ、というのか、
コラーゲン質があって、うまい。

北海道出身の内儀さんによれば、北海道では、はたはた、といえば、
野菜などと、麹に漬けて、イズシという、
いわゆる“なれずし”にするものらしい。

あん肝。
これは、気持ち、塩が強かったが、まあ、許容範囲。
なかなか、うまくできた。
中国産、かつ、素人が作ったものとしては、上出来であろう。

つぶ貝も、生で、なかなか、よい。

はたはた、に、あん肝に、生つぶ貝。
魚居酒屋のようになってしまったが、なかなか、うまかった。




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