断腸亭料理日記2009

箱根・塔ノ沢・福住楼 その2

12月20日(日)

さて、引続き、箱根塔ノ沢、福住楼での
年賀状書き、プロジェクト(?)、二日目。

朝飯は、8時半。

起きて、風呂にでもいこうかどうしようか、
ぐずぐず考えているうちに、お姐さんがきて、
布団あげが、始まってしまった。
(前にも書いているが、この旅館の布団の上げ下ろしは
部屋担当のお姐さんと、番頭さんの二人でおこなうのだが、
なかなか芸術的な手際である。)

と、いうわけで、朝飯。

湯豆腐、がメイン。


焼き魚は、鯵の開き。

むろん温かいし、
玉子焼きも温かい。


朝の湯豆腐、と、いうのは、よい。
これで、朝から、一杯、と、いきたいが、
さすがにそれはやめよう。
(実は、以前に朝、お燗酒を頼んだこともあるのだが、
あまり歓迎されなかった。やっぱり、面倒、なのである。)

飯は、二膳も食べてしまう。

食い終わってから、風呂、と、思って、いってみると、
残念。
もう掃除のために、湯を落としてしまっていた。
しかたなく、戻り、本来の作業、年賀状書きへ。

書きながら、昼はなににしようかと、考える。
昨年は、確か、湯本のそばや、初花そばであった。

洋食がよいが、富士屋ホテルまでいくのは、ちょっと、億劫。
であれば、湯本の、スコット

ここは、3年前に一度きたことがあった。
(マダムはちょっと、愛想がないが、味はうまかった。)

13時前、着込んで、内儀(かみ)さんと、出る。
昨日も寒かったが、今日も寒い。

やっぱり、この宿の玄関を、いってきます〜、といって
昼飯にでかけるのは、なんとはなしに、よいもの、で、ある。

塔ノ沢から、湯本は、すぐ。
スコットというのは、湯本駅前の国道一号線から、
湯本の見番の方へ入り、見番の奥。

けっこう、人気の店であると思うが、
13時をすぎており、大丈夫であろうと、予約なしできた。
予想通り、席はあった。

昼からだが、ビール大瓶。

注文は、私がミックスフライとチキンライス。
(私は、どこの洋食やへいっても、おんなじ、で、ある。)
内儀さんは、カレー風味のポークシチュー。

サラダ。


これは、セット。

ミックスフライ。


大きな有頭海老と、手前の丸いのが、蟹味噌入りの、
クリームコロッケ。その奥が、ヒレカツ。

チキンライス。


カレー風味のポークシチュー。


どれも、うまい。
のであるが、ここは、どれも多め、大きめ。
ボリュームがあるし、チキンライスの鶏肉の切り方も
大きい。また、味も濃いめかもしれない。

ポークシチューがまた、すごい。
ばら肉の角切りを柔らかく煮込んであるが、
なんのことはない、カレー風味の豚角煮、で、ある。

なにか、この味の濃さ、ボリュームは、
東京下町の洋食や、を、彷彿とさせる。

愛想のないマダムも、そういう人だと思えば、
それも、この店のキャラクターであろう。
シェフである、ご主人は、好対照。
全員に料理を出し終わると、今日もいだ、みかんです、といって、
一人一つずつ、テーブルを回って、配って歩く。
柔らかい方、で、ある。

食い終わり、いつものように、街道沿いの
藤屋という梅干しやで、内儀さんが梅干しを買う。
(私もついでに、しいの、の、酒盗を。
むろん、東京でも手に入るが、やっぱり、
小田原箱根にきたら、酒盗は買って帰りたくなってしまう。)

早川にかかっている、旭橋を渡り、再び、ぶらぶらと、
塔ノ沢まで戻る。

もどって、また作業に。


今日はここまで。

つづきはまた明日。




福住楼





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