断腸亭料理日記2009

神楽坂・鰻・志満金

6月19日(金)夜

思い返してみると、
なにか、金曜になると、鰻、というのが
多いような気がする。

やっと、一週間が終わった、という心持ち。


最近暑いし、、、。

と、いうことで、神楽坂・志満金

神楽坂下、までは、むろん、市谷から、歩く。

道中は、毎度、書いているので、今日はやめる。

歩いて、15分ほど。
汗だく、で、ある。

店に入ると、一階、入って左側の暖簾のかかった、
小部屋のようなへところへ案内された。

ここは初めて。
窓から、外も見える。

落ち着けてよい。

道々、考えてきた。

今日は、うな重はやめ、白焼きをつまみで食べようか、と。
最近の食べすぎを考えてのこと、で、ある。

とはいっても、やっぱり、ビール。
そして、つまみは、白焼きと、、、。

ここは、割烹の看板もあげており、秋などには、
松茸の土瓶蒸し、なんぞを食べたりはしているが、
もちろん、刺身などもある。

「雲丹(うに)」。
先日の、池波先生の「食べ物日記」

の影響、で、雲丹が食べたくなった。

それから、肝煮。
やはり、これはかかせないだろう。

ビールがきて、一杯目は一気に呑む。
この時期は、最高にうまい。

雲丹もきた。


汗も引き始め、雲丹をつまみながら、
ゆっくりと、呑む。

白焼きもきた。


わさびじょうゆ。

ほんのりあまく、うまい。

のであるが、不思議なことに、うな重ほどの
食べ始める時の、感動、というのか、ときめき、というのか、
わくわく感、というようなものは、少ない。

なぜであろうか。

蒲焼のうな重がきて、お重のふたを取って、、、
ほわっと、いい香りがただよって、、、
山椒入れを探し、ふたを取って、山椒をふる。

この一連の食べるまでの動作が、
得もいわれず、よい、のである。
さあ、これから、うな重を食べるぞ、という気持ちが
盛り上がる、儀式のようなもの。

ふたのある、お重入りだからなのか。

白焼き、というのは、粋であり、乙、であるし、
むろん、うまい、のであるが、それはやはり、
蒲焼、うな重あっての、白焼き、なのか、、。

今日は、完全にうな重を食べない、という決心で
きたものだから、こんなことを考えたのか。

ともあれ。

ビールを呑み終わり、
冷酒を一合もらう。

肝煮、も、きた。


椎茸も入り、たっぷりと肝も入っている。
つまみながら、呑む。


暖簾で仕切られているので、寛げる。


いろいろいうものの、雲丹と白焼きと、肝煮、
ビールと、冷酒一合で、十分に、満足。


勘定をして、大江戸線、飯田橋、まで、ぶらぶら歩く。



ぐるなび








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