断腸亭料理日記2010

過橋米線・上野店 その2

今日は、昨日のつづき。

近所にできた、過橋米線上野店。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

次は、鱸。


揚げて、餡かけにしてある。
中華料理の魚料理としては定番。
これも甘辛で、意外にくどい味ではなく、
食べられる。

最後は、過橋米線。


澄んだスープで、湯葉やら、雲南ハム、やらも入っている。
しかし、やっぱり、先ほど(昨日配信)の野菜炒め同様の、
"あの味"。

最初の、鶏のスープの例もあり、香港でもそうであったが、
コストや時間の関係でスープを取っていない、のではなく、
おそらくスープはあるのだが、それに"あの味"を足している、
と、いうこと、かもしれない。
で、野菜炒めも汁の麺も、同じ味。

この件、少し前に、日本にいる中国(香港)の人に、
話してみたことがある。
すると、向うの人でも、わかっている人は、やはりいる。
それは、入れないでくれ!、といえばよい、という。

日本人の感覚では、そんな失礼なこと、と、
思うのだが、いってもよいこと、らしい。

向うでは、よかれと思い、それが上等なものとして、
化学調味料を入れる。それが、あたり前。
しかし、入れないでくれというのは、それはそれで、
あり、のよう。

味覇不要(ウェイパー プーヨウ)。

そういいなさい、と。

(味覇は、拙亭にも似たようなものがあるが、
赤い缶入り、練状の中華の調味料である。
これをお玉で取って、野菜炒めなら、
炒めている中華鍋に入れるのである。)

出てきた、取り皿、というのか、陶器のお椀がまた
キッチュ。


パンダが、ニーハオ!(称好)。
(これは中国製か?)

そして、添えられていた、れんげ、、お玉?


よくよく見ると、これは、文字通り、お玉。
おそらく、日本製だろう。
目盛りが付いており、真ん中の文字は、『少々』と、読める。
数字は、cc、なのか。
料理をする時に、調味料を量るのに便利なように、
してあるもの、で、あろう。

まとめると。

中国のローカル感満点の雲南料理店であった。
実際のところ、お客の1/3は中国ネイティブの方。
(あとは、我々のような、近所の家族連れ。
新しくできたので、我々同様、様子見、に、きたのであろう。)

勘定は、カードで、と、思ったら、

イマ、デンワコワレテイル。

と、お兄さん。

(今時、東京で、そんなことはあるまい。
壊れても、呼べばすぐに直すであろう。
さっき、予約の電話は受けていたし。
カードの回線は別、あるいは、まだ開通していない、のか。)

出ると、店前にダンボール箱が
乱暴に、積み重ねられている。


なにから、なにまで、中国式ということであろう。
(上の写真、桂林瀬粉。
桂林は、雲南の近所、確か風光明美なところとして知られていた
と、思うが、広西チワン族自治区の都市。
瀬粉は、少し太めの米の麺(今日のものかどうかはわからぬが。)
らしい。))

おそらく、末広町の店となんらかの関係はあるのだろう。
だが、あちらは日本人もいたので、経営は別なのかもしれぬ。
そして、大資本でもないだろう。
また、雲南かどうかはわからぬが、彼らはどこか中国の地方都市(?)から、
日本へきて、さほど経っていない。そんな感じ、で、あろう。

思うのは、やはり、中国という国がそうとうに豊かになったということ。
ポイッ、と、簡単に(?)日本、東京にきて、店を開けるようになった。

やっぱり、これはよいこと、なのであろう。

そして、東京に居ながらにして、それもそうとうなご近所で
異文化体験ができるというのはおもしろい。

ともあれ。

今度は、味覇不要、と、いおうか。



ぐるなび




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