断腸亭料理日記2010

ねぎどん〜両国〜森下〜

7月3日(土)

さて。

土曜日。

『講座』が再来週に迫ってきた。
第4回は、本所深川。

調べもの、もあるのだが、実地に下見もしなくてはいけない。
天気もよさそうだし、今日は出かけよう。

第一食。
既に、暑くなってきている。

さっぱりと、冷たいそば。

千束の路麺、ねぎどん、へ、いこうか。

8時すぎ、自転車で、出る。
雪駄に短パン、ポロシャツ、という
わけのわからぬ格好。

風を切って走ると、まだ、さわやか。

いつもの通り、桜海老かき揚げと
冷たいおろしそば。


おろしの水が多かったのか、
ちょっと、つゆが、薄まってしまっている。
まあ、こんな日もあろう。

食べて帰宅。

『講座』で歩く時間に合わせて出よう。
それまで、調べながら、資料作り。

両国あたりの集合で、森下まで、
なのだが、歩いて出ようか、自転車で出ようか、
少し迷う。

拙亭のある元浅草から、両国までは、すべて徒歩だと、
20分〜30分程度か。大江戸線に乗ってもよいが、
あまりかわらなそう。あるいは、錦糸町行きのバスで
石原あたりまでいく、という手もあるが、
これも似たようなものか。

結局、一番早いのは、自転車であろう。
歩く道を、自転車で下見をするのは、多少気にかかるが、
まあよいか、いってみよう。

雪駄はやめて、靴下をはいて、靴。

新堀通りに出て、蔵前(江戸)通り、
隅田川側、柳橋に入り、総武線もくぐって、
柳橋も渡る。

靖国通りに出て、両国橋を渡る。

渡って、一先ず、集合場所へ。
(場所は、今は秘密。)

歩いてみるポイントは、いくつかあるのだが、
効率よくまわるための道順を考えながら、界隈を
ぐるぐる。

意外に、京葉道路を渡るのに、青信号の時間が
短く、苦労をする。
渡るのは、一回だけにした方がよいだろう。

両国側のポイントを見て回り、清澄通りを
東へ。

ここもポイントがいくつかある。

そして、二之橋(二つ目橋)を渡り、
今度は、堅川の南の西側へ。


時間の関係で、こちらはまわれないだろうが、
一応みておく。

六間掘、五間掘、そして、塩原太助縁の、
竪川に架かる、塩原橋。

さらに、一之橋。

一之橋から南の、このあたりは、おそらく、こないであろうから、
書いておくのだが、隅田川に沿って、
江戸の頃は、幕府の御船蔵があったところ。

別名「あたけ」と、呼ばれていたところ。
広重の江戸名所百景に、大はしあたけの夕立、
というのがある。


これである。

大はしは、大橋。
今の新大橋よりも少し下流に架かっていた橋。

“あたけ”から見た、夕立の大橋、ということ、で、ある。

「あたけ」というのは、安宅と書く。
(今、普通に読めば、あたか、であるが。)

なにが安宅、なのかというと、その昔の、
安宅丸という、将軍の巨大な御座船の名前。

長さ38mと当時とすれば、
あまりに大きくこの御船蔵には入らず、
付近に係留されていたという。
大きいだけではなく、なんと二層の天守まで
あったらしい。

ウィキペディア

江戸幕府もまだ初期の頃、秀忠によって建造が命じられ、
家光の頃できあがった。
結局、維持費もかかり、綱吉の頃には、解体されたという。

で、この御船蔵あたりを、あたけ、と、呼ぶようになった
ということのようなのである。

ここから、新大橋通りを渡り、さらに南へ。
深川発祥の地、といわれる、深川神明神社。
さらに南下、万年橋、芭蕉庵のあった、という
今は、芭蕉の銅像のある、小名木川と隅田川の
合流点。ここから見る、清洲橋と、隅田川は、美しい。

そして、芭蕉記念館。
ちょっと見学。

再び、小名木川に戻り、高橋(たかばし)。
どぜうの井せ喜。

森下交差点まで戻ってくる。

途中、休み、やすみ、ではあるが、
汗だく。

熱中症寸前、で、ある。


というところで、つづきはまた明日。






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