断腸亭料理日記2010

玉子焼き

7月25日(日)第二食

さて。
引続き、日曜日。

『講座』の準備やら、日記書きやらの作業。

午後2時すぎる頃、玉子焼きで一杯
やろうかと、考えた。
玉子焼きというのは、いわゆるだし巻き、で、ある。

朝がオムライスで、今度はだし巻き、と、
どうも玉子が続いている。

いや、だし巻き、と書いたが、実は、単なるだし巻き、
ではなく、う巻き、つまり、うなぎの蒲焼が入った、だし巻き
が食べたくなったのである。

月曜日は土用の丑の日。
なにかのTVで、そんなことをいっていたので、
そこからの連想で、う巻きが、食べたくなった、
のである。

スーパーで蒲焼を買ってきて作ろうかと思ったが、
この時期、スーパーで蒲焼を買っても、
安くはなかろう。それをわざわざ、玉子焼きにするのも
なんとなく妙な話のような気もする。

ようは、甘辛の具が入った、だし巻きでも
よいであろう。

冷蔵庫をのぞいてみると、内儀(かみ)さんが
買ってきた、合挽の挽肉があった。
これを少量もらって、甘辛のそぼろにして
これを具にした、だし巻きを作ろう。

まずは、そぼろから。
少量なので、フライパンで。

酒、しょうゆ、砂糖を入れて、
ここに挽肉を入れ、煮汁がなくなるまで、
煮詰める。

次に、玉子を4つ、丼に割ほぐす。
家にあるのは、長さ20cm、幅10cmほどの
テフロンの玉子焼き機なので、玉子は、4つは
必要、で、あろう。

砂糖をちょっと甘めを目指して、
小匙1ほどと、少量酒も入れる。

準備はこんなところか。
実は、私、だし巻き玉子、というもの、
さほど得意、ではないのである。
うまくできたことがない。
鬼門の一つ、かもしれない。

玉子焼き機を熱する。
家のものは、テフロンなのだが、表面は
そうとうへたっている。

油を引く。

一回目、玉子を流し入れる。
固まってきたところで、まわりを菜箸で剥がし、
手前から向こう側へ二つ折りにする。
一回目は、とくにくっつくこともなく、
無事に折れた。

具のそぼろはここで入れてしまう。

手前側に油をたらし、二つ折りにした玉子の下も
含めて、油を行きわたらせる。

二回目投入。
二つ折りの焼けた玉子も菜箸でつまみ上げ、
この下にも玉子を馴染ませる。

固まるまで待ち、菜箸でまわりをはがす、、、?
げ!、、、。

くっつた。
向う側の先に折ったところは無事だが、
新たに流した方がくっついてしまった。

無理矢理、まわりから、下、をはがす。
あー、、、。
ぐちゃぐちゃ。
スクランブルエッグのように、、。

いや。
ここでくじけていてはいけない。
だし巻きのよいところは、ぐちゃぐちゃに
なっても、玉子を上から流すので、
それをきれいに巻ければ、リカバーは可能のハズ。

ぐちゃぐちゃを片側に固め、あいた場所に
もう一度油を落とし、全体に広げ、玉子を流す。
固まるのを待ち、、まわりを菜箸で、、、、?!
うわぁ〜〜、また、くっついた。

一度くっつき始めると、もう駄目か。
往々にして、そんなもの。

ほぼ、あきらめつつも、まだまだ
玉子は残っているので、続けて、
同じことを繰り返す。

結局、ひどい有様。
スクランブルエッグ、煎り玉子を
不完全に寄せ集めたようなものが出来上がった。


玉子焼きというもの、形が滅茶苦茶でも
むろん、食べられないことはない。

ビールをあけて、食べる。

しかし、ひどいもの、で、ある。

なにがいけなかったのか。
くっついてしまった、というのが
最大の敗因であることは確かであろう。

へたったテフロンは、普通の金属表面のものよりも
よりくっつき易くなっているのであろうか。

内儀さんに見せると、新しいテフロンの
玉子焼き機を買った方がいいんじゃない?という。
(実は、内儀さんはだし巻きは、うまい。
少なくとも、私よりは上手に作る。)

テフロンではなく、銅製のプロ仕様のものを
手に入れてみたらどうだろうか?

いやいや、私の腕は、それ以前の問題だ。

くっつく、と、いうのもあるが、実際のところ、
巻いていく手順も、私の場合、怪しいような気もしている。

そして、これはなん度もやってみて
コツをつかむ必要がありそう。
自転車乗り、ではないが、出来てしまえば簡単なもの
のようにも思う。しかし、それを会得するには、
数を重ねる必要がありそうである。

一度、きちんと作り方を見ながら、
失敗覚悟で、3〜4枚分、腰を据えて、
焼いてみようか。

どうも、だし巻き玉子がきれいにできないのは、
悔しい。





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