断腸亭料理日記2011

ミックスフライ

12月4日(日)夜

午後、新宿区の歴史博物館へ出掛ける。

なにかというと『太田南畝と江戸の町』という特別展示が
今日までであったので、見にいったのであった。

蜀山人太田南畝

ちょっと興味があり、
前になん度かここにも書いたことがあった。

今回の展示も含めて、新たに調べてわかってきたこともあり、
また稿をあらためて、書いてみたいと思っている。

で、今日は、食い物のこと。

展示を見終わり、帰り道は四谷駅まで出る。

南北線に乗って、後楽園、大江戸線に乗り換えて、
上野御徒町まで帰ってきた。

魚を見ようと思ったのである。

まずは、吉池。

いつも北側の向かって右(西)側の入口から入る。

レジを越えて右側に、貝類の売り場がある。

ここに、珍しく、蛤の剥き身があった。
一山、大きいものが5〜6粒あり、150円。
それも一山だけ。

なんであろうか、これは。
割れてしまって、しかたなく剥き身として売っているのか。
お兄さんに、これ!、と、いうと、ああ、殻のかけらが
入っているかもしれないから、よく洗って下さいね、
と、いう。なるほど、そうかも。

ともあれ。
ひらめいた!。

これ、フライにしよう。

とんかつやのぽん多

で、最初に食べたのだが、うまかったのである。

フライにするにであれば、ある程度の大きさでなければ
うまくはない。ご存知の通り、大きな蛤は、かなりの
高価、で、ある。

どうしても食べたくて、さほど大きなものではないのを
無理やり、フライにしたこともあった。

念願叶(かな)ったり!、で、ある。

よし。

フライにするのならば、ちょうどよい。
牡蠣も買おうか。
殻付きではなく、パックのもの。
300円ほど。

それから?

おお、すみいか、が、ある。
これも、300円程度。

本当なら、天ぷらであろうが、薄衣のフライにしても
よいであろう。1杯購入。

買って、帰宅。

すみいか。


牡蠣と、蛤。


(ちょっとピンボケ。)

最初にキャベツを切って、ボールの水に
つけておく。

すみいかをさばく。

長い足だけを切って、足を胴体から内臓ごと引き抜く。

が、内臓は、切れちゃった。
包丁を入れて、開き、内臓を取る。
すみを洗う。

えんぺらをはずしながら、表側の皮も一緒にむく。

裏側は皮をむきにくいので、あきらめて、
包丁目を入れることにする。

一口に切る。

蛤、牡蠣は洗うだけ。

これで事前準備は完了。
キャベツは、水からざるにあげて、冷蔵庫に入れておく。

フライは毎回書いているので、細かくはやめよう。

粉は、薄力粉1に市販の天ぷら粉1。

最初に粉をまぶし、玉子冷水にゆるめに粉を溶いたもの、
これにくぐらせて、最後にパン粉。

いつものフライよりは、多少薄めの衣。
揚げ油は普通のサラダオイル。

高温。
煙が出る直前ぐらい。

揚げ時間は、1分以内。

今日のものは、いかにしても、蛤にしても
牡蠣も、どれも火の入れすぎはだめ、で、あろう。

高温で短時間。
これが表面はカラッと、中は半生くらい、の秘訣か。

油温が下がらぬように気を付けながら
どんどんと、揚げる。

揚げている間に、内儀(かみ)さんに皿にキャベツを
準備させておく。

完了。

皿にのせる。


タルタルソースではなく、塩、で、いってみよう。

我ながら、進歩したもの。
今日はそうとうな揚げ上がり、で、ある。
写真だけで、これをお伝えできないのは、残念。

ウスターソースも試したが、やはり、塩がうまい。
蛤も牡蠣も、中は柔らかく、外の衣はしっかりと、
揚げられた。

揚げ物というのは、どうしても怖いので、油温が
下がりがちになる。
この怖れを乗り越えて、煙が出る寸前まで上げて、
揚げる。
特に、今日のいかや、貝類のようなものは、
これでなければ、だめであろう。

久しぶりに、大満足の、仕上がりであった。










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