断腸亭料理日記2011

浅草・天ぷら・中清

2月9日(水)昼

さて。

今日は、午後から、つくばの事業所へ移動。

昼飯は、途中で食おう。

と、なにがよかろうか。

市谷から、つくばの通り道。
大江戸線から、TX。

上野、浅草、南千住、北千住?。
上野で、とんかつ、池の端藪で、そば。

それもいいが、天ぷら、天丼はどうだろうかと、
思い付いた。
天ぷらであれば、色々あるが『講座』でもいった、
浅草の中清

『講座』の時には、大人数、座敷で、コース、であったが、
あそこは、テーブル席で定食、と、いうのも、ある。

特に、雷神揚げ、という大きなかき揚げが、名物。
これは、まだ、私は食べたことがない。
昼飯に、寄ってみようか、で、ある。

TXの浅草駅、でもよいのだが、
地下深いので、上がってくるのが、面倒。

上野御徒町で銀座線に乗り換えて、
田原町駅からいくことにする。

ウイークデーでも浅草は、昼間は、観光客の人々を含め、
けっこう人出がある。

国際通りから、新仲見世通り、オレンジ通りを
左に曲がって、公会堂の手前を左に入る。

石畳を歩いて、玄関のガラス戸を開ける。

テーブル席、と、いっても、そう多くはない。

13時前、入れ替わりに出てくる、楊枝をくわえた
サラリーマンの小父さん2人組などを横目に
入る。

それ以外の先客は、一組。

二人掛けの席に、座る。

雷神揚げの定食、3150円也を頼む。

右側に、錦鯉のいる庭が、ガラス窓越しに見える。
日経新聞なんぞを読みながら、待つ。

きた。


なるほど、でかい。

この、でかいかき揚げ、というのは、
昔、流行ったのであろうか。

同じ浅草だが、雷門通りのはとバスコース、
葵丸進なども、大きなかき揚げが名物だった。
(今はないが新橋の橋善、なども、名物にしていたか。)

入っているのは、小柱と、芝海老。
これは、食べで、が、ある。

むろんのこと、サックリ揚がっており
うまい。
衣には、青海苔が、忍ばせてあるようで、
香りがよい。(銀座天國もそうであった。)

ザクザクと、割りながら、一心に食べる。

天つゆの器が、上品に小ぶりのうえに、
かき揚げが大きいので、天つゆが、足りなくなる。
足してもらおうかな?、と、声をかけようとすると、
その前に、持ってきてくれた。

さすがに、中清、行き届いている。

池波先生ぐらいになると、一人でも、
庭に面した、座敷で、この雷神揚げを
食べていたようで、写真が残っている。

うまかったし、腹も一杯。

このテーブル席は、仕切りもなく、玄関からすぐ。
同じテーブル席でも、もう少し、落ち着ける感じであれば、
もっとよいのだが、それでも、静かで、十分によい昼飯、で、
あった。

席で勘定をして、出る。

玄関の前に灰皿があり、ここで一服。

玄関の上を見上げると、土蔵のような壁に、
看板。


路地の石畳を入って、奥まっている、
と、いうのも、また、よいのかもしれない。

ほんの少しだが、世俗から、離れて、
寛げる昼飯もまた、よいもの、で、ある。








中清


台東区浅草1?39?13
03(3841)4015(代)





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