断腸亭料理日記2011

森下・やきとん・山利喜

9月2日(金)夜

さて。

金曜日。

今日は、同僚3人と、
森下の山利喜へ行くことにした。

暑気払いに行こうか、と、いっていたのだが
なかなか予定が合わず、結局、9月になってしまった。

山利喜はどうなのであろうか、
居酒屋としては、都内でも、有名な方
ではなかろうか。

いや、考えてみれば、居酒屋で有名、
というのも、ほんとうは少しへんな感じがする。

値の張る料理や、で、あれば、わざわざ出かけて行って、
食べる甲斐があると思うのだが、安い居酒屋に
わざわざ交通費と時間を掛けて出かける、というのは
やはり、本来へんであろう。

そういう意味では、ご当地B級グルメなるものが
流行っているが、あれなどは、その最たるもの、
ではあろう。

近くまできたついでに、寄って食べてみる、
というのであれば、よいのだが、わざわざ
それを目的に、行く、というのは、私には、
わからない。
(まあ、半分シャレ、であろうし、やりたい人を、
とやかくいうつもりはない。あれで、
地方が活性化するのであれば、よいことであると思う。)

ともあれ。

森下、山利喜。

大江戸線で、三つ先。
私には、ちょいとまわり道、ではあるが、
わざわざ、というほど、遠いところでは、
ない。

ここは予約ができない。
いや、できるのだが、18時までに入らなければ
いけない。これはさすがに無理である。

そこで、いい出した手前、私が、ちょい先に
いって、入っていることにした。

15分前に森下に着いて、本店の方に向かう。

店に入って、階段を上がり、お兄さんに
4人なんですけど、と、聞いてみる。

あ〜、今ちょうど、空きが出ます、
とのこと。

こんな時間で、入れ替わるのか、である。
ラッキーであった。

残りの3人はまだ揃っていない旨を
伝える。

お揃いになってから、なんという店もあるが、
ここは、先に入って、呑みながら待つ、
というのも、可、なのである。

いや、私の場合、実は、それを知ってて、
先に呑み始めていよう、という、魂胆であった。

座って、ビール1本、それから、煮込みの玉子付きと、
ガーリックトーストを、即座に頼む。

お作りしていいですか?
と、お兄ちゃん。

よいのだ、よいのだ。
先に始めたいのである。

ビールは、キリンラガーの大瓶。


お通しは、ひじきと油揚げ。
夏だからか、煮ものというよりは、
酸味があり、酢の物に近く、なかなか、うまい。

煮込みとガーリックトースト。


この店は、ほとんどのものがうまいが、
やはり、この煮込みは、真っ先に食べたい。

と、食べ始め、呑み始めていると、
皆が到着。

ビール、やきとん、その他いろいろ。


これは、店ではたたき、といっているが、
豚のつくね、のようなもの、であろうか。
むろん、レバなど、他のやきとんも、うまい。

野菜スティック。


ビールから、酎ハイ・レモン。

ここの酎ハイ、味が違う、と、今日感じた。

なん度も来て、飲んでいるし、今さらのようではあるが、
なぜだか、今日、突然感じたのである。

そもそも、酎ハイの焼酎は、昔でいう甲類。
どれでも同じ味かと思っていた。

ここのものは、まろやかな感じ、というのであろうか。

ここの、酎ハイの焼酎は、キンミヤ、と聞く。
その威力、で、あろうか。

よくよく味わって呑むと、違いに気が付く。

しかしまあ、酔っ払えば、そんなことも
どちらでも、よくはなる。

暑気払いである。

たまには、気の置けない顔ぶれで、
しこたま呑むのも、よいではないか。


酔っ払った、酔っ払った。




山利喜














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