断腸亭料理日記2012

排骨リベンジ その2

4月14日(土)午後

さて。

土曜日。

そうとうくどいが、まだ、排骨、で、ある。

衣付きの揚げ排骨は、満足のいくものができた。

さて、こうなると、最初の無錫排骨なるもの、
やっぱりちゃんと作らねば、ということになる。

たれに漬けて、“衣なし”で揚げて、煮込む。
これである。

と、その前に、第一食。


冷飯でチャーハン、スープ付き。

これはもう、毎度お馴染み。

写真でおわかりになるだろうか。
今日はそうとうに、パラパラにできた。

やはり、冷飯をレンジ加熱し、煙が出るまで
熱くした中華鍋ですぐに炒め始める。
これがよいようである。

さて、排骨は、再度冷凍庫に突っ込んでおいたので、
出して、袋ごと水に入れて、解凍しておく。

午後、溶けたところで、作り始める。

レシピは本格風のこのページを参考にした。

なんでも、下拵えとして、硝石をすり込む、という。
これは、ハムやソーセージにも使ったもののようだが、
肉を赤く色鮮やかにする技のようである。

たれは衣付きと同じにした。

しょうゆ、紹興酒、日本酒も少し、五香粉と
やはりカレー粉も入れる。


これで30分。

そして、揚げ油を用意し、から揚げ。
中温くらいで、じっくり加熱する。


揚げたものは、煮込む。

煮込むのは、圧力鍋にしてみようか。

先のレシピでは1時間半とあり、やはり柔らかくするもの
であるようだ。(前回は、硬かった。)

煮込むつゆは、先のたれに生姜スライス、水、それから、
長ねぎも10cmほどに切ったもの、数本入れる。
迷ったのだが、砂糖。レシピには甘辛にする、とあったので
酢の入らぬ酢豚のイメージに近そうではある。
レシピよりは少し抑え目にして、砂糖も入れる。


煮立てて、ふたをし、加圧。
圧が上がって、5分。

火を止めて、放置調理。

30分後。

開けてみる。

排骨はよく煮えているよう。

つゆの味見。
ちょっと、薄い。

勝手に砂糖少なめにしたのがいけなかった。
中途半端な味である。

ご飯にかけてもよいくらい、濃い目の味がよいかもしれぬ。

砂糖としょうゆを足して、煮詰める。

・・・。

つゆが多いので、時間がかかる。

つゆだけ別の鍋に移し、強火で煮詰める。

そこそこ煮詰まってきたら、戻して、終了。

やっと念願の無錫排骨(?)が出来上がった。

皿に移す。


どうであろうか、それなりに、見える、ではないか。

やっぱりビールで、食べる。

うぉ〜、そうとうに柔らかくなっている。
さすが、圧力鍋の威力。

この肉の名前は、軟骨付き、と書いてあったのだが、
前回、は、普通の骨だと思うくらい、硬かったが、

今日は、軟骨がそのまま噛めるくらい、柔らかくなっている。

ただし、肉の方も、気持ち不自然に(レトルト食品のように)
柔らかくなっているか。
これが圧力鍋を使うときに気をつけねばならないこと。

つゆの濃さも煮詰めた甲斐あり、よい塩梅にできた。

柔らかいので軟骨もバリバリ食べてしまう。

あまりにうまいので、全部食べそうになったが、
ご飯にのせて、排骨飯にしようと、残しておいた。

夜、飯を炊いて、かけてみる。


排骨は残り2個になっていたので、少しさびしい。
が、つゆもだしが出てうまいので、十分。

食べながら思ったのだが、中華には牛ばら肉の煮込み
というのがある。
私が知ったのは、もともとは有楽町の広東料理慶楽のメニューで、
うまいので、真似をして作るようになった。

牛と豚の違いはあるが、どちらもばら肉で、揚げて煮込む。

飯にかけてもうまい。

牛バラの方は、最後の煮込みが、つゆに入れて器のまま
蒸篭(せいろ)で蒸す、というレシピであった。

今回の排骨も柔らかくするために、蒸してもよいのかもしれぬ。

長い戦いであったが、無錫排骨(?)、
一応のところ、終結、で、ある。









断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5 |

2004 リスト6 |2004 リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10 |

2004 リスト11 | 2004 リスト12 |2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005 リスト15

2005 リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20 |

2005 リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006 6月

2006 7月 | 2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006 12月

2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月

2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月

2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月

2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月

2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 |

2009 12月 | 2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 |

2010 7月 | 2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2010 12月 |2011 1月 |

2011 2月 | 2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月

2011 9月 | 2011 10月 | 2011 11月 | 2011 12月 | 2012 1月 | 2012 2月 | 2012 3月 |

2012 4月 |


BACK | NEXT |

(C)DANCHOUTEI 2012