断腸亭料理日記2013

飯を炊いて、納豆と根深汁の朝飯

12月14日(土)第一食

土曜日。

どうも風邪が治り切らない。

今日は完全に休みにしよう。

第一食は、飯を炊いて喰おう。
おかずは味噌汁と納豆でよかろう。

飯はいつものように、鍋で炊く。

内儀(かみ)さんに米を研いでおいてもらい、浸水しておく。

味噌汁は煮干しの出汁(だし)。

頭と腹を取って、レンジ加熱。

煮干しの身を開いて水を張った鍋に入れておく。


一時間ほど。

米の浸水はもう少し。
煮干しは一度煮立てて、火を止め、冷ましておく。

煮干しは加熱をしないのであれば、水に入れて
出汁が出るまで一昼夜かかる。

一度煮立てたのは時間短縮のためであるが
もっと手軽にするには、そのまま具を入れて
煮てしまえばよい。

ただ、ご存知だと思うが、具の野菜を煮るには
水から煮るのが一番うまみが出る。

それで一度冷ましておくことを考えた。

さらに、一時間。

米の浸水はだいたいよさそう。


ふたをし強火にかけて煮立てる。

煮立ったら火を止め、杓文字で下からよくかき混ぜる。

極々弱火で水分を飛ばす。


このあたりで同時進行で味噌汁にかかる。

煮干しを浸した鍋は薄く色がついている。

OK。出汁が出ている証拠である。

ねぎを五分(1.5cm程度)に切って入れる。


ねぎが煮えたら火を止め、そのまま置いておく。

ご飯の方。

水分が少なくなってくるのだが、火を止めるのが
いつなのか、というのが問題。
私は、微かに焦げてくる匂いがしてきたら、としている。

OK。
火を止め、蒸らしておく。

その間に納豆の準備。

準備といってもただかき混ぜるだけ。
ただ、かき混ぜるといっても、私は300回以上と決めている。

納豆というのはかき混ぜればかき混ぜるほど、
アミノ酸の量が増えるということがわかっている。

かの北大路魯山人先生も納豆は出来るだけ
多くかき混ぜさせたという。

やってみたことがある方はお分かりであろうが、
納豆はひたすらかき混ぜていくと、段々に糸が
長く引かなくなり、太く硬い糸なってくる。
私はこの糸が太くなるあたりを目安にしている。これが300回程度。

かき混ぜるときにはあふれない程度だが、できるだけ
小さい器がかき混ぜやすい。

いつも、蕎麦猪口か、茶碗蒸し用の器を使う。
このくらいがよい。

これが300回かき混ぜたもの。


OK。

生卵を入れて、さらによくかき混ぜる。
ここも長くかき混ぜるとなおよいというが、ここはテキトウにやめる。

味噌汁。
味噌を溶く。味噌はノーマルな信州味噌。

煮立てず、軽く温めて終了。

冷蔵庫にモロッコいんげんがあったので、切って
レンジ加熱しおひたしに。削り節をかけておく。

それから、京都のしば漬けに、前に書いた出汁を取った
昆布を酢としょうゆで煮詰めた、昆布の佃煮も出す。

飯。


よい具合に硬めに炊けた。

盛り付け。
(納豆は、一応撮影用に食べやすい器に移した。)


飯にしても味噌汁にしても思った通り問題なく仕上がった。

が、まあ、なんということもない、普通の朝飯。

しかし、こういうものが、うまいもの、で、ある。







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