断腸亭料理日記2013

大阪/道頓堀今井と高麗橋本家柴藤

さて。

連休明けから五月中、例によって、大阪出張が数回
あったのだが、ちょっとこれも書いておこう。

5月22日(水)

この時は、日帰り出張の多い中、珍らしく、泊まり。

昼、新大阪に着いて伊丹方面の顧客訪問だが、
昼飯は新大阪駅で食べることにした。

新大阪駅構内、改札の内外、いろいろな食い物やがあるが、
選んだのは道頓堀今井

前にも一度書いているが新幹線改札内の、たこ焼きや、串揚げや
やらがなん軒かは入っている、大阪食いだおれ横丁(的な名前のところ)。

たこ焼きや、串揚げは昼飯にはならぬ。


親子丼と、ミニきつねうどんのセット。
大阪の親子というのは、この店の味が普通なのかわからぬが、
東京の甘辛よりは、気持ち薄め。

真ん中に卵黄がのっているのがよい。

きつねうどん。
ここは本来、うどんやで、きつねうどんは、
いわば看板メニューなのであろう。

大阪風のうどんというのは、最近東京でも流行りの
讃岐うどんとも違って、昆布出汁が強く、透明だが濃厚。
そして、うどんが細く柔らかめ。
揚げの味も濃い。

さて。

この夜は、翌日の便を考えて、淀屋橋付近でホテルを探した。
高麗橋の三井ガーデンホテル。

このホテルの目の前には、かの高麗橋吉兆本店がある。

むろん、吉兆などには行かないし、また行けないが、
その角を北へ曲がったところに、うなぎやを見つけた。

なんだか老舗の雰囲気。

柴籐(しばとう)というよう。

大阪でうなぎやというのは、今ではあまり見ないが、
伝統的には、まむし(まぶし?)といって、
よく食べられていたものではなかろうか。

ホテルに荷物を置いて、出掛けてみる。

店に入ると、客席は二階とのことで、エレベーターで
あがる。

少し前にこの近所でもあるが、淡路町の大阪鮨の
吉野すしというの行った。

こちらもさほど大きな店ではないが、客席はエレベーターで
二階であった。

なんでも、ここは享保の創業。
当代で12代目。

吉宗の頃、で、ある。

ビールをもらい、肝焼きと、ひつまぶしがあったので、
頼んでみる。

肝焼き。


ひつまぶし


おひつのふたを開ける。


見たところ、名古屋のひつまぶしとあまり変わりがないよう。


蒸さずに焼いたうなぎを切って、飯の上にちらしたもの。
茶碗に盛って食べる。

海苔や薬味をのせて。


最後に、出汁をかけて。


十二分に堪能。

名古屋のひつまぶしと比べても、十分に、うまかった。


しかし、なぜであろうか。
大阪ではうなぎというのは、あまり人気はないようなのだが。

うなぎといえば、東京、名古屋、そして、九州であろうか。

大阪にもあったのであるが、滅んだということもなかろうが、
まったく影は薄い。

不思議である。






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