断腸亭料理日記2014

銀座・広東料理・楼蘭

4月5日(土)夜

東京の桜花もそろそろ終わり、かと思ったが、
それでも、散り始めながら、ウイークエンドまで
なんとかもったようである。

この週末は、北海道から内儀(かみ)さんの母親がくる。

年に一度程度は東京に出てくるのだが、
この花見時分がやはり多いようである。

夕飯、どこへ行こうか、いろいろ考えてTEを入れてみたのだが
以外に人も出ているのか、予約が入らない。

義母(はは)は食べ物になかなかうるさく、
半端なところへいくと、クレームを
つけられたり、年のせいもあるだろうが、
なかなか難しい。

銀座の老舗、で、あれば、文句は出ないか。

コアビルの広東料理[楼蘭]

ここは池波レシピだが、予約も取れた。
気に入ってもらえるのか、行ってみることにしたのである。

内儀(かみ)さんは迎えに出て、6時半、店で待ち合わせ。
私は、拙亭から銀座線で向かった。

コアビル10階。

エレベーターであがる。

ここもなかなか盛況。

池波先生がここを贔屓にしていたのは、
やはりオーソドックスな中華であるということと、
お安くはないが、なかなに行き届いたサービスを
提供してくれるから、であろうか。

まずはエビスの生ビール。
義母には、ジャスミン茶。

注文はコースなどではなく、単品で、
野菜炒め、焼売、五目焼きそば、炒飯。

焼売は一つずつ、他は3人でシェアだが、
そうとうに、オーソドックス、で、ある。
ここはこういうものがよい。

季節の彩り野菜炒め。


見た目もきれいだが、火の通し具合が絶妙である。
野菜のうまみを十二分に引き出している。


焼売。


これもオーソドックスだが、上等な、焼売らしい味
と、いってよいだろう。

ビールから常温の紹興酒に替える。


焦げ目をつけた麺にあんかけの五目焼きそば。

酢をかけて食べる。

やはり、野菜がうまい。
火の通し方にそうとうに神経を使っていると思われる。

炒飯のスープ。


炒飯。


(一口食べてしまった。)

むろんパラパラ。
その上、違うのは、見た目にも美しいということ。

さて、もう一品追加。

春巻。

これも一人一本。


これは、揚げ具合であろう。

一番表面の皮はパリパリで、かぶりつくと、
さっくりした食感。

なんということはないようだが、
完璧な揚げ上がりであろう。

それから、義母が、食べにくいというので、
春巻を一口に切ってくれるように頼むと、
皮がまったく割れることなく、切って出てきた。

パリパリのものを、まったく割れることなく
切る技というのも、なかなかなものである。

さて。

私達もこれで十分に腹一杯。

デザートはよい、とのことで、これで終了。

ご馳走様でした。

たのしんでもらえたであろうか。

ここから、桜花(はな)が観たいというので、
せっかくなので、千鳥ヶ淵まで行ってみることにした。

晴海通りでタクシーに乗って、真っ直ぐ、すぐである。
内堀通り、英国大使館の先の信号で降りる。

案の定、すごい人出。


TVのニュースでも千鳥ヶ淵といえば、このあたりの
アングルが使われる。
一番美しく見えるところであろう。

東京都心は南東から北西にかけて台地になっている。
ここに徳川家康は江戸城を築いたので、南東の日比谷が
最も低く、北西のこのあたりが最も高い。

それで千鳥ヶ淵付近の濠は深い。

それが、この、濠に覆いかぶさるように咲く
桜の景観を作っているのであろう。





楼蘭


TEL.03-3575-0787
中央区銀座5-8-20 銀座コア10階


 


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