断腸亭料理日記2014

断腸亭の夏休み「セイシェル」その1

8月11日(月)

10日間ほどのお休みをいただき、今日から復刊。
今後とも、相変わりませず、宜しくご愛読のほど、
お願い申し上げます。
断腸亭


と、いうことで断腸亭の夏休みも無事?終了し、

今日から重い足を引きずり、ぼんやりした頭で
再び仕事が始まった。

今年は、表題にもある通り、セイシェルへ行ってきた。
毎年、内儀(かみ)さんとともに、どこいらかの
海外に行っている。

書いている通り、内儀さんも私もダイビングをするので、
最近はパリだったり、ローマ、シシリア島というのもあったが、
どちらかといえばお盆休みに南の島というのが多く、
昨年は沖縄の石垣島であった。

今年も引き続き、南の島のダイビングで、セイシェルとなった。

セイシェルといえば我々の世代では、おそらくほとんどの人が
松田聖子の『セイシェル夕陽』を思い出すであろう。

わらの屋根のバンガローに泊まって、
海に沈む夕陽を見ねばならない、のか。

だが、ほとんどの方が南の島でも、セイシェルとはどこにあるのか、
ほとんどの方はご存知はないかもしれない。

場所はインド洋。

マダガスカルの北東。
ソマリアの東方沖。

モルジブからはだいぶ西。

緯度は南緯4度と一応のところ南半球であるが、
まあほとんど赤道直下といってよろしかろう。

日本からは、以前はシンガポール経由というのも
あったようだが、今はUAE経由のエミレーツかエティハドで、
今回はエティハドでUAEのアブダビ経由。

8/11(月)の夜遅い時刻の成田発。

エティハド航空というのはエミレーツに比べれば
日本ではまだ名があまり知られていないが、同じアラブ首長国連邦の
首都アブダビのもので2003年の創業とまだ新しいが、
サービスはエミレーツ同様既に定評があるようである。

アブダビまでは9時間ほど。

往路のルートは上海あたりから中国に入り、
中国の南部からインド北部を横切り、パキスタンから
海に出てペルシャ湾に入るというものである。

エコノミーのAVも充実しており新作映画のオンデマンド配信はむろん、
有料だが機内のWIFIも完備。ファーストクラスには個室もあるという
さすがにアラブのゴージャスエアライン。

お客は成田発なので八割方日本人。

最初の機内食。
日本食。


アラブっぽいもの。



これは羊。

味もまあまあ。

CAのサービスも噂通り上々であろう。

映画を観て、ひと眠りして、もう一食


スクランブルエッグ。

さて。

現地時間の5時頃アブダビに着いて、セイシェル行きが
10時近くの発で、5時間待たねばならなかった。

日本からこのエティハドに乗るお客さんは、アブダビから
ヨーロッパ方面へ行く人が大半のようであった。
エティハドの本拠であるこのアブダビ空港は文字通り
ハブ空港で、世界中に路線が出ている。
セイシェル行きは欧州からの便におそらく接続している
のであろう。

朝方なので、さほど混雑はしていなかったが、
アブダビ空港のトランジットエリアは大半がアラブ系、アフリカ系と
みえる人々で中国人を含めて東アジアらしき人は皆無であった。
(先ほど同じ飛行機で成田から着いた日本人はほとんどがすぐに
欧州行きに乗って立ったのであろう。)

ベイルート行。



ベイルートはレバノンだが、この時期やはり中東は
イラク、イスラエルなど戦闘中。
先日のウクライナでの撃墜事件も思い出され、
ちょっと不安な感じも抱かせる。

しかし、このアブダビ空港もまだまだ拡張中のようで
先進国のエアラインは経営に四苦八苦をしているが、
今後まだまだ伸びる余地のあるアフリカなどの玄関として
十二分にエティハド航空も右肩上がりのシナリオを描いて
いるのであろう。

やっと時刻がきて搭乗。



ここからはエア・セイシェル。
ただエティハドと提携している様子でサービスや機内誌などほぼ同様。

乗っている時間は5〜6時間。

機内食一食。

真ん中の丸いのが目玉焼き。
ソースの味はトマトベースだがやはり、アラブ風か。

ちなみに半分くらいは空席で日本人は他にほとんどいなかった。
やはり日本人にはセイシェルは人気はなさそうである。

また一眠りして、到着。


南の島らしく、駅のようなかわいい空港。
セイシェルでは一番大きなマヘ(Mahe)島にある。
とはいっても、マヘ島も150平方キロメートルで
東京23区よりも小さい。

白と緑と青と赤の斜めの線がセイシェルの国旗。
立派な独立国である。
前宗主国はイギリスで現在も英連邦に属しているようだが、
英国統治以前、フランス領で実際にはフランスの影響の方が
強いようで、言葉はクレオール語という、フランス語の変化したもの。

入国して、すぐに現地代理店出迎えのバンで、リゾートへ。

島の平地はわずかですぐに険しい岩山になる。
山なのだが、ここは火山島ではないようで、いわば地殻変動によって
できた、と、いってよいのであろう。

その昔、ゴンドワナ大陸といって、インドやらマダガスカルがまだ
アフリカにくっついていた頃、ともにアフリカの大地であったようで
移動途中に、ぽつんと、インド洋に取り残された
ということのようである。

別名、インド洋の真珠。

ほぼ絶海の孤島といってよい。

生態系も独自のものがあり固有種も多く、世界自然遺産に
指定されている島もある。
まさに大自然豊かな島。
ダイビングには絶好ということになる。

 


 




 


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