断腸亭料理日記2014

タンドリー・チキン

7月26日(土)

さて、今日は、タンドリー・チキンを作る。

昨日から、無性に食べたくなった。

いや、実は、先週の連休にも作って食べていた、
のである。

この暑さ、とも無関係ではないが、なにか、
私のタンドリー・チキン欲(?)に火が付いている
という感じであろうか。

さらに、これ、2週前に上野の[デリー]で食べたが、
あそこから始まっている。

作る。

と、いっても漬け込む時間が半日以上は必要なので
すぐに食べられるわけではない。

スーパーではたれというのか、タンドリー・チキン用の
ミックスをまぶした鶏肉も売られているし、また、
私は使ったことはないが、ミックス自体も売られている。

タンドリー・チキンとは本来どういうものか。

味を付けた鶏肉を、タンドール=かの地の石窯、で焼いたもの。
タンドールではナン、なども焼く。

チキンではないが、シーク・カバブといって
羊肉そのものや挽き肉をやはり味を付けて串に刺し、同じく
タンドールで焼いたものもある。

では、タンドリー・チキンのポイントはなにか?。

やはり味付けと焼き方であろう。

ネイティブな味付けは、香辛料が立っているものもあるが、
それよりは[デリー]のもののようなスパイスは立っていないが、
こってりと濃い味のものがうまい。

私の作るレシピは内義(かみ)さんのもの。
(さらにそのもとはわからぬ。)

ヨーグルトをベースに、カレー粉、トマトケチャップを
入れる。

ヨーグルトというのは、インドではよく使われる。

ナンにも入れるし、カレーそのものに入れるレシピもある。
タンドリー・チキンの、こってり味の所以はこのヨーグルトであろう。

そして濃い味はケチャップの量。

今回は、味をみながら入れたが、この時点で既にしっかりした味にしておく。

しっかりした味、という表現は不親切である。
もう少し分かりやすく書くと、タンドリー・チキンの仕上がりと同じ味、
というのが実態に近いか。

いや、これでもまだ不親切である。
仕上がり、目指す味が、分からなければ、伝わらない。

ケチャップの味をそれと感じるくらいの量、か。

むろん好みであるが濃い方が、私はうまいと思う。


(味はわからなかろうが、漬けるとこんな感じ。
漬ける前に、金串でチキンにブスブスと穴を開けて
置いて、味が入りやすくする。)

さて。
もう一つのポイント、焼き方。

これでないと、タンドリー・チキンにならない、
というもの。

なにかというと、タンドールで焼くこと!。

?。

馬鹿かお前、と、いわれそうだが、正にこれに尽きると思う。

高温かつ、遠赤外線で短時間で焼く。

石窯で焼くのが最もうまい。

せめて、オーブン。
しかし、拙亭のものもそうだが、
家庭用のオーブンレンジでは高温に上げるにはなん10分もかかる。
事実上不可能。

じゃあ、焼けないではないか。

そうなのである。

フライパンや、魚を焼くガスのグリルなどでも
焼けないことはないが、やはりそれらしいものには
到底ならないのである。

ピザなどもそうだが、凝る人は石窯を自宅に庭に作ってしまう。

さて、そこで登場するのが、ピザ焼き器!。
なんだ、そんなものがあるなら先にいえ!、か。

これがピザ焼き器。


この中にセラミックの板が入っており、
上下から強力な熱線で加熱する。

十分に温度をあげたところ(それでも10分はかからない)で
脂が出るのでセラミックの板の上にアルミホイルを敷いて、
足のついた網を置き、チキンを置く。


なんだかアルミホイルで遠赤が遮られているのか、
直(じか)よりは焼け具合がわるいような気がしているが、、。

焼いている時間は、10分程度。

焼き上がった。

どうであろうか。
それらしい感じに焼けているように見えまいか。

味も上々。

やはり、タンドリー・チキン、しばらく病みつき、
で、ある。





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