断腸亭料理日記2015

本所石原・レストラン・クインベル

やっと、リアルタイムに近くなってきた。

8月30日(日)夜

日曜日夜。

久しぶりに[クインベル]に行くことになった。

[クインベル]は両国、本所石原のレストラン。

レストランという言い方は大雑把だが、
昔ながらの洋食やでもないし、かしこまったフレンチでもない。
ちょっと他に似たようなところを見つけられない。

ただ、うまい。

私達も、もうなん年も通っている。

日曜にやっている。
これが下町の食い物やのよさであろう。

ただやはり人気なので予約は必要。
19時に予約。元浅草三丁目から、錦糸町行きのバスに乗って、
10分もかからない。

清澄通りから蔵前橋通りを東に入った左側。
蔵前橋通り沿いである。

飾らない小さな店。
文字通り、レストランという名前がピッタリくる。

調理場もオープンであるが、これもさほど広くはない。
シェフの顔も見える。

名前をいって、テーブルに座る。

お客さんはやっぱり、近所らしい4〜5人の家族が数組。
これも下町の食い物やの日曜日らしい。

瓶ビールをもらって、壁に貼られているメニューから、
バラバラと頼む。
コース料理もここにはあるが、こんな居酒屋のような
頼み方をするのが、やっぱりここでは普通であろう。

魚のメニューも豊富。

マグロのカルパッチョ、サザエのつぼ焼き、鮎のから揚げ、
一先ずこんなところ。

カルパッチョからきた。


カルパッチョは、牛肉もあるが、こちらにしてみた。

マグロは赤身であるが、ちょっと白っぽいのでキハダマグロ
かもしれぬ。

それからサザエ。


サザエはもう二品ほどあったが、おねえさんに聞いて、
つぼ焼きにしてみたのである。

文字通り、つぼ焼きである。
ちょっと小さくてわかりずらいかもしれぬが、
むろんいわゆるつぼ焼きではない。

一度身を出して、細かく切り、スープに入れて
焼いてあるようである。

このスープ。いやスープというよりは、出汁(だし)。
鰹、昆布にしょうゆ味で、完全に和食の出汁ではなかろうか。

実際のところ、夜店などでもあるがしょうゆをたらして
焼いただけのサザエのつぼ焼きというものは、
さのみうまいものではない。

やはりここまで手をかけねばいけなかろう。

鮎のから揚げ。


野菜のソテーが添えられ、バルサミコも散らされている。

二人できているからであろうか、真ん中で斜めに
切っておいてくれている。

サックリした食感。
むろん、頭から骨もそのままバリバリと食べられる。

追加で、ムール貝のトマト煮と、
ご飯もので、オムライス。

ムール貝。


細かいことであるがちゃんと貝柱が外してある。
ノーマルなトマトソースで手は込んでいないが、
シンプルにうまい。

そしてメインイベント。


デミグラスソースのオムライス。

ここではもう一つ、ワタリガニのパスタか、
これを食べねばいけない。

 

中のご飯は、ケチャップライスではなく、
ドライカレー。

この組み合わせは他ではあまり見なかろう。

カレーとケチャップとデミグラスソース。
これが絶妙に合っている。

どうしてこういうものが出来上がったのか。
シェフの計算か、偶然だったのか。

どちらでもよい。

うまいものは、うまいでよいではないか。

腹一杯。

ご馳走様でした。

飾らない、気取らない。

しかし、腕は上等。

下町のレストラン、で、ある。

 


墨田区石原1丁目25−5
03-3623-1222

 

 


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