断腸亭料理日記2015

鯵 その1

10月31日(土)〜11月1日(日)

土曜日。

午後、数時間オフィスに出る。

夕方、帰り道、アメ横の魚やに寄る。

なぜだか今日は鯵が食べたかった。

いつものアメ横センタービル。
鯵は、四季を問はず、ある。

他には、と見渡すとイナダ、一本800円。
それから、やっぱり秋刀魚。
もう秋刀魚はよいだろう。

それから鰯もある。

皆一山、10匹前後あって、500円。

鯵はそこそこの大きさ。
今は獲れているのであろう。
鰯も魅かれるが、やはり鯵にしよう。

獲れなくて高騰していたのはいつのことであったか。
春頃?。
毎度のことだが、どうも騒ぎすぎる。

野菜でも魚でもちょっと値が上がると
ニュースになる。値が上がれば、他の物を
食べればよいのである。
無理をして、高い金を払って鯵を買うのは
まったくのナンセンス。鰯でも鯖でもよいではないか。
どちらかは、安いはずである。

鯵を一山購入。

薬味用の生姜も買って帰宅。

鯵は八匹あった。

一先ず、さばいてみる。


三枚。


身もふっくらとして、しっかりしている。
なかなか、脂もある。

絶好調に鮮度がよいとはいえぬが、
たたきであれば、生でいけそうである。

三匹おろし、皮も取る。


水洗で洗い、ペーパータオルでよく水気を取る。

生姜の皮をむいてたっぷりとおろす。

ねぎをみじん切り。

鯵は縦に細かく切る。

ねぎと和えて、盛り付け。


ふむふむ、まあまあ、であろう。

内儀(かみ)さんと二人で三匹分平らげる。

さて、翌朝、日曜日。

飯があるので、塩焼きにしよう。


鯵は塩をする。
この塩も先日買った、能登のものでよく使っているのだが、
まあ、今一つ違いはわからない。
そのままなめるくらいでなければ、塩の違いなど、
素人にはわかるまい。

ともあれ、塩焼きは例の秋刀魚で憶えた
短時間焼きにしてみる。

あ、そうだ。

味噌汁も作ろうか。

実は、たいしたものがないので、長ねぎで根深汁だ。

煮干しの腹を取り、洗って鍋へ入れ、
点火して煮立ったらしばらく出汁が出るまで
置いておく。

鯵の方。
余熱をしたガスのグリルで、片面3分。
もう片面2分。
ガスを止めて、余熱で置いておく。

味噌汁。出汁が出たら、五分に切ったねぎを入れ、
火が通ったら味噌を溶く、、あれま、
普通の味噌が切れていた。
八丁味噌だ。

おお、そうだ。
どうせなら、生玉子を落とそうか。
赤だしには玉子がよく合う。

出来上がり。


ご飯は左。
味噌汁は右。

箸休めは、大阪[神宗]のちりめん山椒の佃煮と、
この前の金山寺味噌。

なるほど。
短時間焼きでも、生ということは
まったくない。

鯵の塩焼きというと、私などは
パサパサというイメージが強かったが、
やはり焼きすぎであったのである。
このくらいで十分。

ただ、短時間焼きの難点は、置いておくと
水っぽくなるということであろうか。
後から、思い付いて味噌汁を作り始めてしまったので
鯵が先に焼き上がってしまったのである。


つづく





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