断腸亭料理日記2016

浅草・ラーメン・麺屋 江武里

4月18日(月)昼

月曜日、午前栃木で、五反田のオフィスに移動。
毎度のことではある。
スペーシアで戻ってきて昼は浅草。

一度きたことがあったのだが、
雷門というのか、駒形橋西詰のラーメンや[麺屋 江武里]。
最近になって知ったのであるが、できたのは14年。
もう2年近くになるよう。

駒形橋の西詰には駒形堂が北側の大川沿いにあって、
その隣、蔵前(江戸)通り沿いに[むぎとろ]がある。

この交差点は蔵前通りと浅草通りと
さらに北西に斜めに雷門の正面の通り、並木藪蕎麦のある
並木通り。この五叉路といってよいのだろうが、
さらにもう一本南に、うなぎの[前川]へいく路地が
浅草通りの駒形橋の直近、南側、川っぷちにある。

その並木通りと浅草通りの角に以前から喜多方ラーメンが
あったが、その隣である。
(最近、そばやの隣にそばや。ラーメンやの隣にラーメンや
というのが現れている。おもしろい現象である。)

ほんの小さな店。

お兄さん一人でやっており、席数も少ない。

ここに、カレーラーメンがある。
メニュー名はカリーラーメンであったか。

以前きた時に見付けたのだが、その時は
限定メニューだかで食べられず、日にちを置いて
また寄ってみたわけである。

ラーメン店検索サイトによれば、
「店主は「麺屋武蔵」出身。ヒゲタ醤油や江戸野菜など使用、
江戸(東京)をコンセプトにしたラーメンを提供」
とのこと。
なかなかおもしろい。

以前はノーマルなラーメンを食べたと思うが
十分にうまかった。

[麺屋武蔵]出身ということで新しいアレンジラーメンを
考えているようである。

で、カレーラーメン、で、ある。
(「江戸(東京)をコンセプトにしたラーメン」ではないか。)

皆さんはカレーラーメンというとなにを思い浮かべられるであろうか。

結論からいえば、世の中にあるようで、ない。
うどん、そばはあるが、ラーメンはない。

あえて言えば、私はカップヌードルカレー。

あれはうまい。

むろん製品としてもなくならない。
ノーマルなカップヌードル、シーフードと並んで、
永遠の定番であろう。
これは皆さんもご同意いただけることと思う。

しかし。

一般のラーメン店では皆無といってよいと思う。

これだけ、東京にラーメン店があふれているのに、
カレーラーメンを出すところはほとんどない。
ヘンであろう。

なにか理由があるのか、、、、?。

ともあれ。

カップヌードルカレーフリークとしては、
カレーラーメンと聞けばやはり絶対に食べておきたい、
というものである。

13時すぎ、店に入って、券売機をみると、今日は運よくあった。
全部載せ的な(?)特製1,000円也、麺は中盛りを頼んでみる。


温泉玉子、チャーシュー、蒸し鶏(?)などこて盛り。

肝心のスープがほとんど見えなくなっているが
かき分けるとまぎれもなく、カレー色の、カレーラーメン。

ここの麺は幅広で厚みは薄く、若干縮れているもの。

カレースープの味。

これは、しょうゆ系の風味が感じられる。

そして、濃厚というほどまではいかないが、
十分に濃い。

かなりうまいカレーラーメンである。

ほとんどの人は納得する味ではなかろうか。

だが、マテ。

これ、やっぱりアレに似ている。

そう。

カップヌードルカレー。

今はそうでもないと思うが、
味噌ラーメンがそう多くはなかった頃、
味噌ラーメンの基本の味といえば、
サッポロ一番の味噌の味であったように思う。

ここの店主のお兄さんが味を設計する時に、
やっぱり、超定番の味に引っ張られている
可能性は高いかもしれない。

これはうまい。
また食べにくる、であろう。

しかし、提案である。

とんこつしょうゆも、魚介系もよいのだが、
かなり、狭い味の範囲でいろいろな皆が、
戦っていると思うのである。

それで、カレーラーメンに取り組んではいかがであろうか。

きっと、新たなうまいラーメンが生まれてくると
思うのである。

志あるラーメン店店主の方々、是非
お願いしたいものである。





台東区雷門2-4-1 岡安ビル 1F





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