断腸亭料理日記2016

大崎・いわし料理・味楽

6月22日(水)夜

私のオフィスのある五反田の隣、
大崎に勤め先がある友人からの誘いで
大崎のいわし料理が看板の店へ。

大崎駅の五反田寄り改札で待ち合わせる。

山手線の内側、東口。
その店は、なんと階段を降りた目の前にあった。

駅前というよりも、ほぼ駅。

駅にくっついているので、階段から降りてくると
駅のテナントのようにさえ見える。

大崎というのは私も実際のところ
あまり降りたことがない。

今はこちら東口側は、ゲートシティー大崎で、
再開発されたビル群。

今もゲートシティーの中に本社があるが、
その昔は重電メーカーの明電舎の創業後すぐの立地場所で、
再開発まで大きな工場があった。

ちょうどこの東口の目の前が明電舎で駅前の通りは山手通り。
明電舎の向こう側は目黒川。

明電舎がここに工場を建てたのは大正2年。
大崎駅は明治34年の開業。
当時はまだ山手線の上野、品川間はつながっておらず、
環状運転をする以前である。
五反田も含めてこのあたりがそれ以前の田園から
一気に工場地帯となった頃。

大崎駅と明電舎も戦前戦後70年。

この店は創業からすでに30年経っているという。

書いたように明電舎の工場の前が山手通り。
交通量も多い。そしてそこに面して大崎駅東口。

30年前といえば、私も山手線の車窓から見ていただけだが、
黒っぽい、込み入って古びた工場地帯、、
そんな感じであったのか。

階段の途中から既にいわし料理の看板が見える。

これであれば、間違いようがない。
店の名前よりも「いわし料理の店」の方が大きく書かれている。
店の本当の名前は[味楽]。
アジラクと読むよう。

開けて入ると、二階もあるようだが、比較的小ぢんまり。

一階のカウンターに二人で掛ける。

友人によれば、なかなか人気で
入れないこともあるという。

瓶ビールをもらう。


お通しです、といって出されたサラダ。

随分とデカイ。

とりあえず、刺身盛り合わせと、梅香揚げ、いわしぬた。

このサラダのドレッシングが妙にうまい。

しょうゆ味なのだが、いわしなのか、わからぬが
なにか魚の身をほぐしたものが入っている。

梅香揚げからきた。

 

よい香りでむろん揚げたて、揚げ具合もよい。

ぬたもきた。


さすがにいわしが看板だけあって、うまい。
また、ものもよい。

いわしというのは、少し時間が経つと、
包丁で切った切り口がシャープにならなくなる。

これはきれいなもの。

そして、先ほどの梅香揚げもそうだが、
鮮度だけでなく、かなり丁寧な仕事をしているのでは
なかろうか。

なぜか刺し盛が最後にきた。

 

二人でこの量。
これで、腹一杯になってしまった。

いわし料理はまだまだある。

フライ、つみれ鍋、なめろう、、、。
また、鯵、鯖など他の青魚系も充実している。

特に、鯵、いわしフライは大好物、で、ある。

この店、なんでも元々は、いわし料理の店、ということでは
なかったという。
だが、先代の頃、いわしがうまいというのが評判になり、
その後、自ら名乗るようになったらしい。

うまかった。

よし。

またこよう。

ご馳走様でした。

 

 

03-3494-0335
品川区大崎1-21-4




 

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