断腸亭料理日記2016

断腸亭の連休ラーメン その1


ゴールデンウイークも終了。

関東地方では天気も比較的よかった。
皆様はどんな連休をすごされたであろうか。

今年も昨年に引き続いて、普段行けない近所のラーメンやまわり。

この日記でも書いていないわけではないが、
まあ、東京のラーメン店は、日進月歩というのか、
日々その様態を変えている。

外人観光客もよく見かけるようになり、
またミシュランに載った店も出てきている。

私などはむろん追いかけることはもはや
あきらめているが、近所くらいは見ておきたいという
まあ、企画、ではある。

以前は有名店など数えるほどもなかった、
ご近所、上野浅草界隈も、今は激戦区などとも
いわれるくらいになっている。

九日間、毎日一杯、九連食、
さて、どんなことになっていたのか。

まずは、4/30、一杯目。

[稲荷屋]
台東区元浅草2-10-13 島田ビル1F
03-3841-9990

私の住むのは元浅草一丁目で、元浅草の南の方なのだが、
ここは北側の浅草通り沿い、だが、だが、むろん至近。
徒歩五分程度であろう。

開店は去年の3月。ここには以前は別のラーメンやがあって
私もなん回かは入ったことがあったが、代わってからは初めて。
最寄駅が稲荷町なので、稲荷屋ということなのであろう。

ここは、ビスクド・クラブ、と銘打った限定メニュー。
どうもフレンチ系のよう。

11時開店をめがけてくると、待ちの行列2名。

ちょっと小太りのお兄ちゃんが出てきて、開店。
この人が主人で、一人のよう。

これがビスクド・クラブ。


ビスクドクラブ、またはクラブビスク。

ビスク自体で蟹海老類と野菜を裏漉してつくる
ポタージュスープのことのようである。

蟹は渡り蟹であろうか、なるほどそれらしい。
が、気持ち塩味が少ないか。

のっているのは、テリーヌのようなもの。

蕪、牛蒡、大根、蓮根などの温野菜。
上に散らされているのは焦がしねぎに、目ねぎ。

やはりパスタを意識しているのか、麺は平打ちで
モチモチとしている。

スープもうまいので、全部飲み干す。

十分にうまいのであるが、、
なにか複雑。

このスープはフレンチのレシピそのままではないのであろうが、
ラーメンである必要があるのか、そこが引っかかる。

手もかなりかかっているはず。
スープとして飲んだ方がよくはないか、、。

かなりのご近所、どんな展開になるのか。
またこなければ、いけなかろう。

次、5/1。

[らーめん 改]
03-3864-6055
台東区蔵前4-20-10 宮内ビル 1F

ここもご近所。

なんでも、貝を使ったスープとのこと。
場所は国際通り沿い。春日通りの南側で
蔵前小学校の通りの信号の2〜3軒先、西側。

開店は今年の2月。まだほやほやであろう。

12時台、時分どきでもあってか、2〜3人の待ち。
カウンターだけの小さな店だが、ちょっとカフェ風の印象。

女性二人と店主らしい男性の3人。

味玉貝塩。


しょうゆ味の煮干しというのもあるが珍しいので
こちらにしてみた。

麺は細麺を選べます、と書いてあったが、
太麺にした。
自家製という。ちょっと縮れ。
しっかりした食感。

スープ。
塩でさっぱりとしており、旨みは濃厚で、うまい。
看板通りの貝の香り。
貝はなんであろうか、、。

食べていて思い出したのだが、
貝といえば、珍しいが、貝柱といえば中華では
あたり前のダシではある。

それ以外にも入っているのであろうが
貝柱はまず入っていよう。

のっているのは、わかめと味付けメンマではなく、
たけのこ。
若竹煮という趣向か。
これは季節によって変わるのであろうか。
ちょっとお上品なテースト、ではある。

しかし、このあたり、これといってなにがあるわけでもなく、
盛り場でもなく、駅からも離れ、中途半端な場所である。

このお上品でやっていけるのかちょいと心配な
感じもしなくはない。




つづく




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