断腸亭料理日記2017

インドカレー その1

4月9日(日)夜

日曜日。

夜、なにを食べようか考えて、二つの選択肢に
行き着いた。

一つは、鮨。
先週も食べたような気がする。

自分でもよくわからぬが、暖かい春の陽気になってきて
魚がうまそう、という連想であろうか。

鮨というのは、むろんその季節毎に獲れる魚が違っており、
または、年中いる魚でも季節毎にうまい魚が替わる。
その替り目というのは、やはり食べたくなるもの、で、ある。

もう一つは、カレー。
ご愛読いただいている方には既にご承知のことと思うが、
この日記には、リアルタイムからはタイムラグがある。
4/9配信の五反田の[カレーの店うどん]はこの日曜日に
書いている。書くということは、むろん、思い出しているわけで
思い出して、また食べたくなったのである。

まずは鮨の方。
こちらは、浅草の弁天山[美家古鮨]にTELを入れてみる。
すると、あれま、満席。
今日は生憎の雨であったが、それでも満開の桜に浅草も
人が出ているのであろう。

と、いうことで、カレーに決まった。

気持ちは[カレーの店うどん]を再現すること。
だが特段のアイデアはないのでまあ、おそらく難しかろう。
いつも通りの私のインドカレーができそうである。

まずは玉ねぎ一つみじん切り。
これは内儀(かみ)さんに委託。

入れる肉は、ダシが出るので鶏の手羽先にしよう。

他の買い物に出る内儀(かみ)さんに手羽先の買い出しも頼む。

玉ねぎみじん切りに加え、にんにくと生姜もみじん切り。
各大匙1ほど。

玉ねぎは狐色まで炒めるのだが、これはかなりの手間。

ショートカットに、炒める前にレンジで予備の過熱をしておく。
可能な限り水分を飛ばしておこう。

皿にのせて、サラダオイルをまぶして、レンジへ。

むろん、レンジ任せにしないで、様子を見ながら。
ご存じの通りレンジは熱の入り方にムラが出るので、
放っておくと、一部がすぐに焦げてしまう。

1/3〜1/2くらいは嵩(かさ)が減ったか。

よく混ぜて、加熱継続。

1/4以下にはなったか。
もうよいであろう。

フライパンに移す。

これは一先ず、置いておく。

スパイスの用意。

使うスパイスのほぼすべてはパウダーになっていない
ホールなので、毎回あたり鉢でつぶしている。

それぞれパウダーも世の中にはあるが、
やはり料理の都度パウダーにした方が
香りはよろしかろう。

クミン。

皆、ガリガリとあたる。

コリアンダー。

フェンネル。


ガルダモン。

使うのはこの中の黒い種。

ガリガリ、ガリガリ、、、。

終わった。

いつも使っているのがこの4種ではある。
カレーとしては一般的なものだと思うが、白状をすると
特に深い意図があってこの4種というわけでもない。
量もそれぞれ同じくらい。
つまり、それぞれを使い分けている
というわけでもないのである。
よくわからなので、同量、よくわからないのでこの4種、
と、いうのが正しかろう。
スパイス使いというのはかなり高度である。
私などとてもその領域には行けそうにはない。

玉ねぎみじん切りの方。
少し油を足し、狐色まで炒める。

OK。

ここにスパイスを混ぜ込むわけであるが、
このままではうまく混ざらない。水を少し足す。

今、粉にしたもの。


既に粉になっている、ターメリックと
レッドペッパー。それぞれ大匙1程度。

このレッドペッパーの量は私とすれば
いつもの量であるが、そこそこ辛くなる。
(上野のデリーのカシミール程度にはなる。)

玉ねぎに馴染んだらホールのままで煮込むスパイスを
炒める。

クローブと、シナモン、ベイリーフ。

OK。

煮込み用の鍋に移しておく。



つづく



 

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