断腸亭料理日記2017

上野・洋食・ぽん多本家

2月8日(水)夜

水曜日。

五反田のオフィスからの帰り道。

今日こそはとんかつ、、、。

上野のとんかつというと、いわずと知れた御三家、
[井泉][蓬莱屋][ぽん多]。

今日は[ぽん多]にしよう。

改札を出て左、吉池の脇を抜けて広場を斜に横切る。

どうでもいいが、この広場「パンダ広場」というらしい。
知らなかった。
それも台東区の管理。
イベント用に借りることができるようである。
(なにかやっていたっけ。あまり印象にないが。)

御徒町駅前再開発でできたのだが、
吉池の建て替えが3年前の2014年で
同じ頃であったかと思ったが、この広場の方が先で
2012年。
近所のことであるが、年齢(とし)のせいか
かなり記憶が曖昧になっているものである。

ともあれ。

路地を抜けて、右。
右側。

重い木の扉を開けて入る。

一階、入ったところのカウンター。
先客は一人客が二人。

一人、といって、あいている真ん中の席に。

コートを脱ぐ。

ここはほとんど音が聞こえない。
BGMはもちろん、厨房の中の会話もほとんどない。
この静かさがよい。

お茶とメニューが運ばれる。

さて、とんかつ?。

ん!。

カキフライがあるぞ。

ここでカキフライを食べたことがあったか、
覚えていないが、この店のこと、
間違いなく期待はできるであろう。

カキフライとビール。

ビールとお通しが運ばれる。

いつも感心するのだが、ここのお通し。

これはぬた、で、ある。

いか下足とえんぺらか。
ここは、イカフライがあるが、もんごういかのもの
であろう。

ん?。

青味はねぎ、ではない。
これノビルであろう。

春の味覚。
まったく、乙なものである。

洋食やのお通しではない。

ぬたをつまみながら、ゆっくりとビールを呑む。

カウンターの向こうのから、
ご飯はいるかと、聞かれたが、例によって
これは控える。

きた。

大ぶりなものが四つ。

ここらしく揚げ色はかなり薄め。

アップ。

添えられているレモンを絞る。
まずは、やはり、塩で食べてみるか。

うん、うん、これはやはり塩、で、ある。

大きくて、ものもよいのであろう。

くせはまったくない。

火の通し具合は定評のあるところ。
濃厚なうまみ。

まさに堪えられない。

うまい、うまい。

次も塩。

最後の一口だけソースをかけてみたが、
これは余計なことであった。

そのものだけで十分。

デリケートなカキフライの味を
覆い隠すだけであった。

うまかった。

ご馳走様でした。

奥の帳場で会計。
ん?。確か現金のみであったはずだが、
カードが使えるようになっていた。

カキフライ、2,700円プラスビール。

さすがの上野・洋食[ぽん多]。
幸せなる、カキフライであった。




台東区上野3-23-3
03-3831-2351





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