断腸亭料理日記2017

神田和泉町・欧風カリーM

6月2日(金)夜

金曜日、夜。

カレーが食いたくなった。

カレーといってもインドカレーではなく、
欧風カレーというのか、普通のカレー。

実は昼飯に珍しく社食でカレーを食べたところではあった。

同じものを続けて食べるというのは、
満足ができていないのだ、と、誰かにいわれた
ことがあるが、今日はおそらくそうなのであろう。

「欧風カレー」でGoogleで検索してみた。

その一番上にきたところ。

私のGoogle検索は位置情報がオンになっており、
自宅に近いところが表示される。

それでタイトルの神田和泉町の店が出てきた。

神田和泉町というのは最寄は秋葉原駅。
昭和通りを東に渡った裏通り。

開店からそう時間も経っておらず、
知らないところ。

牛すじカレーというのが看板のようで
ちょっと興味をそそられた。

また、秋葉原であれば歩いて帰るにも
よい距離。
日が暮れて、涼しくなっているのでよいだろう。

山手線を秋葉原で降りる。

先日の肉バルではないが、ここのところ秋葉原というところは
おそろしい勢いで変わっている。

この街といえばオタク諸氏のホームグラウンドであるが
メイドカフェなどの諸氏関連業態に留まらず
新しいコンセプトの店が次々とできている。

さらに、今回の昭和通りの東側。
こちらは、少し前であれば、あるのは凸版印刷に
三井記念病院ぐらいで、地味なこみ入った下町オフィス街
といった感じであった

今はその街並みにポツポツと有名ラーメンやに加え、
話題のレストランやカフェなどができ始め、
人通りも増えてきている。

昭和通りを渡って総武線の線路際を歩く。

このあたり、道幅も狭い。

目指すところは、総武線の高架から北へ2本目。
さらに北へ折れた細い通りのよう。
ちょっとわかりずらいかもしれぬが、
カレーの幟(のぼり)が出ており、無事到着。

店の表には「CURRY M」のお洒落なロゴがお洒落に
配置されている。

大きく開け放たれたガラスの扉。
お客はなし。

入ったすぐ右側に券売機。

牛すじ煮込みカレー780円也と、
缶ビール350円也も。

ご主人らしい比較的年嵩(としかさ)の男性一人。
いくつくらいであろうか。
私と同年輩か少し上か。

食券をカウンターの向こうにいるご主人に渡し、
カウンターの椅子に掛ける。

すぐに缶ビールとキャベツのコールスロー。

コールスローをつまんでビール。

ん?。

このコールスローには胡麻油の香り。
ちょっとおもしろい。

牛すじカレーもすぐにきた。

福神漬けと大根などのピクルス。

カレーを食べてみる。

うん。

かなり普通のカレー。

カレー自体の味はびっくりする要素はほとんどないのだが、
それはそれで、よい。

牛すじもよいのだが、変わっているのが、芋。

アップ。


食べてみると、これがじゃがいもではなく、里芋。
小芋といってよいようなサイズ。

カレーに入れるとじゃがいも以上に煮崩れそう。
別に入れているのか。

辛味は少なめなので、卓上にあった、ハラペーニョソースを
混ぜて食べ終わる。

ひょっとすると、市販のルーを使っているのか
と思えるような、普通のカレー。
むろん、普通にうまい。

食べている途中も、食べ終わっても
他のお客は入ってこなかった。

ご主人に聞いてみた。

入っている芋は、じゃがいもじゃなくて、
里芋ですよね、なんでですか?。

するとご主人、
じゃがいもじゃ、普通かと思って、、。

え?、、なんか脱力。

だが、この脱力感がいいではないか。

今時、希少ともいえる。

店のデザインなどから、
気合入っているかと思ったのだが。
おもしろい。

ぶらぶら帰宅。




千代田区神田和泉町1-7-13 SUZUKIビル1階



 

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