断腸亭料理日記2020

ぼんじり

1月25日(土)第二食〜

さて、ぼんじり、で、ある。

鶏の尻尾の付け根部分。

焼鳥やにあるあれ。
脂があって、少しこりこりしている。

ごくたまに、ハナマサにある、のである。
好きなので見かけると買う。

これ、どうするか。

一番簡単なのは、フライパンで炒める。
そして、魚焼きのグリルで焼く。

この二つはやったことがある。

煮てみようか。

偶然だが、昨日たまたま、鶏皮も買っていた。

一緒に甘辛く煮てみる。

あたたり前なのだが、皮の方が、圧倒的に早く煮える。

ぼんじりは塊で、なかなか煮えない。

ぼんじりというのは、鶏の肉の中でも、ちょっと
ユニークであろる。
脂と軟骨というのかコラーゲンのようなもので
できている。
これがなかなか味が染みない原因ではなかろうか。

焼鳥やで出てくるものは、半分に切ってあったような
気もする。
切った方が、柔らかくなりそうである。

取り出して、切ろうとするが、
中に骨が入っているので少し切りずらい。

ともかく切って、再度煮る。

これである程度煮ていると、急に柔らかくなり、
脂も抜けてくるよう。
不思議なものである。

OK。

ぼんじり煮。

鶏皮煮。

もちろん、これで一杯。

煮たぼんじりもうまい。

つゆは煮詰めて、焼鳥のたれストックと合わせておく。
穴子の煮汁同様、焼鳥のたれも瓶に詰めて保存している。

この日はここまで。

翌日、焼いてみる。
やはり炭がよろしかろう。

七輪は秋刀魚用の横長のものの半分だけを使う。

寒いのでベランダではなく、ガス台の上に置いて焼く。

炭を熾し、セット。

団扇であおぐ。

1パック、255円は安かろう。

網をセット。

ぼんじりは洗って、塩をし、網にのせる。

昨日の反省から、切った方がよいかとも考えたが、
炭火であれば中まで火が通るだろうと、そのままのせる。

脂が徐々に滴(したた)り落ちる。

もちろん、換気扇は回しているが、立ち上る煙で
煤(すす)が付くのはよろしくない。

滴り落ちて、火が上がると、すぐに団扇であおいで消す。

一度に焼く数が多かった。

あちらこちらで、次々と煙が上がり始めるのに
ついていけない。
少しのせる量を減らし、焼く。

比較的丁寧に、焼いてみた。

そろそろ、よい感じかな。。

OK。

皿にのせる。

ビールを抜いて、食べてみる。

中央の骨のまわりに多少赤い部分が残っていた。

追加でもう少し焼いた方がよいか、とも思ったが、
脂も出て柔らかくなっており、ほぼ、ほぼ、大丈夫であろう。

やはり、半分に切っておいた方が無難であったか。

だがまあ、御の字。
十分にうまい。

こりこりとした食感と、脂がよい。

ぼんじり、鶏の中でも、ユニークで不思議な部位、
で、ある。
もっと売ってほしいが、やはり、数は限られているのは
間違いなかろう。
だが、ハナマサ、安く、売ってもらえるのは、
ありがたい。

 

 

 

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