断腸亭料理日記2020

おにぎり・うにと鮭

7月20日(月)第一食

さて。

昨夜、明日、なにを食べようか考えて、
たどり着いたのが、おにぎり。

それも、うにの。

まあ、あまりおにぎりと、うには結び付かなかろう。

うにといっても、生うにではなく、
練りうにというのか、粒うに、というのか、
昔からある、瓶詰のもの。

拙亭では、以前から下関の「岡本」というところの
ものを食べている。

今は、見かけなくなってしまったが、
以前はそばやの神田[まつや]で売っていた。

値段もそこそこなのだが、濃厚で雑味、えぐみがなく、
かなりうまい。

このうにを、白いおにぎりに、塗ったもの。
これが、うにのおにぎり。

うにがうまいので、まずかろうはずがないのだが、
なぜ、こんなものと、思われるであろう。
一般的なものではもちろんない。

子供の頃、私は西武池袋線沿線で育ったので、
池袋が最寄のターミナルであった。
まあ、ご存知の方はほとんどいなかろうが、
池袋駅地下、丸ノ内線の改札近くに、比較的大きな
立ち喰いの飲食コーナーがあった。

いくつかの店が入っており、様々なものが立ち喰いで
食べられた。酒類はなかったと思うが、うどんそばは
もちろん、サンドイッチ、飲み物、そしておにぎりを
食べられる店があった。

おにぎりの店は、鮭や梅、昆布などの一般的なものも
もちろんあったが、白いなにも入っていないものに
うにを塗るものがあったのである。
このうにも練りうにであったと思う。
池袋を通ると、ここに入って、鮭などの他のものを一つと
うにのおにぎり、そしてここの味噌汁、なめこの
赤だし食べるのが、子供ながら、いつも愉しみに
していた。
40年以上前、私の子供の頃である。まだコンビニもなく、
おにぎりを外で食べるというのは、かなり珍しい
ことであった。

そんなことで、うにのおにぎり、なめこの赤だし。
これだけでは、なんなので、昼前、鮭などを買いに出る。
鮭は、吉池。品揃えがものすごい。

出る前に、赤だし用の出汁をだしパックで取っておく。
米を洗って、カタメモードでスイッチを入れておく。

塩辛いのが好きなので、カナダ産紅鮭大辛。
なめこと豆腐を買って帰宅。

取った出汁になめこと小さめのさいの目に切った
豆腐を投入。

火を通し、味噌を溶いておく。
味噌は八丁味噌に信州味噌。
量は、半々。

鮭。

新ガス台のグリルで焼く。
切り身、自動で焼いてみる。

焼けた。

が、ちょっと、焼きすぎ?。
切り身ではなく、干物モードであったか。
かなり塩が出ている。辛そう、で、ある。

鮭の方には、海苔を巻く。
常備の海苔をガスで軽く炙っておく。

ご飯が切れて、蒸らし時間を取って、にぎる。

ご飯はちゃんと堅めに炊けている。
おにぎりでも、堅めが私はよい。

例によって動画。

二つなので、まあ、にぎること自体は、
なんということもない。
もちろん、いつものにぎり鮨よりも簡単。
あまり、おにぎりはにぎらないのだが、
昔から、にぎると丸くなる。

うには白いおにぎりにたっぷり塗る。

佃煮も出す。
きゃらぶきと、自分で作った椎茸のじくの
甘辛煮。
そして、なめこ汁。

鮭の、大辛は、さすがに辛すぎた。
ちょっと大きいのを入れてしまったので
減らして、かぶりつく。
味は、もちろんうまい。

そして、うに。
これはまあ、岡本のうにとご飯の味だが、
格別に、うまい。

瓶詰のうには、ひとまずは酒の肴なのだが、
やはり、最もうまい食い方は、これ、では
ないかと思う。
また、おにぎりとしても、世の中にあまり
ないが、No.1である。

そして、味噌汁。
なめこと豆腐の赤だし。
これもうまくできた。

だしパックだが、規定通りの水量でじっくり出せば、
ちゃんとうまい出汁が出るものである。

うまい、うまい。
大満足、で、ある。

 

 

 

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