断腸亭料理日記2020

牛丼

6月19日(金)第一食

牛肉が食べたくなった。

ステーキやローストビーフではなく、スライスで。
ハナマサには牛バラの大容量パックがいつもある。
アメリカ産。

牛丼用という感じである。

これでカレーを作ろう。

実は、コブミカンの葉、というスパイスを手に入れた
のである。
これを使って。

このカレーは、ちょっと理由(わけ)あって今回は書かない
ことにするのだが、半分以上残っているので、これを
なににしようか、という問題になった。

それで牛丼、で、ある。

月になん回か、週一よりは少ないが、
好きで吉野家の牛丼を食べている。

他のチェーンも世の中にはあるがやっぱり吉野家。
チェーンのことはここに書かないことにしているが、
やっぱり吉野家は、うまい。
どこへ行っても同じ味で、うまければ、それはよい
ではないか。

並と玉子、いつもこれ。

前にも再現を試みたことがあるが、なかなかあの味
にはならない。

このチャレンジ。

最初に、紅しょうがを買ってくる。
紅しょうがは基本、私は苦手、なのである。
あの酸味がちょいとだめ。
だが、吉野家だけは別。
牛丼だと、お新香も付けたくなるのだが、どんどん
高くなるので、まあ、付けないのだが、かわりにタダの
紅しょうが。
たくさんはいらないがちょいと。
箸休めにはなる。

そして、もう一つ、味噌汁も作ろう。

最近、パック入りの出汁を使い始めている。
鰹節などが不織布の袋に入ったもの。
濾す手間もないので便利。
いろんなものが出ているが、TVなどでもよく取り上げられている
九州のKというところのもの。安くはないが、試しに
手に入れてみた。

これ、レシピ通りに出汁だけを取って飲んでみた。
塩も入っているので、そのまま飲める。
飲んでみると、なるほど、かなり、うまい。
ただ、焼きあご、というのがうたわれている通り、
この風味が表に出ている。
個人的には、出汁といえば、鰹の方が馴染みがあるし
比べると、焼きあごは、やはり煮干しに近い小魚系の味で
品(ひん)という意味では勝てないようには思う。
ただ、やはり、簡単な割にはかなりうまいことは
間違いない。

これで出汁を取り、戻した塩蔵わかめ。

味噌は信州味噌を溶き入れる。

そして、いよいよ牛丼。

使うのは、フライパン。

玉ねぎは、厚め、あの大きさ、に、スライス。

牛バラ肉スライス、玉ねぎを入れ、水。
ここに、赤ワインをたっぷり。

赤ワインはポイントであろう。
白を入れるチャレンジレシピもあるようだが、
ひとまず、赤。

濃口しょうゆ、砂糖、日本酒。
そして、コクと香りを出すため、たまりしょうゆ。

煮立てて、味見。

こんな、いつもの感じで作ると、濃すぎる、のである。
佃煮、あるいは、すき焼き?。

甘辛は甘辛なのだが、吉野家の牛丼は思ったほど濃くない
のである。

水を足す。

再度、煮立てて味見。
こんなものかな?。

これで煮る。

煮詰めるのではなく、玉ねぎに火が通ればよいだろう。

火が通ってきた。

仕上げに、みりん。
これは甘みとこく。

最後に、もう一度味見。

よし、OK。

盛り付け。

丼はやっぱりいつものあれ。
吉野家の物もあれに近かった。

アップ。

ちょっと玉ねぎに味が染みすぎた。
あの、吉野家の塩梅、むずかしいものである。
つゆに漬けっ放しにしておくと、染みていく。
店ではどうしているのであろうか。

染みすぎてもおらず、食感もしっかりしている、
だがむろん、生ではない。
なにか裏技がありそうである。

だが、牛肉とつゆの味、ご飯とのバランスは
かなり吉野家の牛丼に近付いた。

そして、やっぱり紅しょうがは欠かせない。
大量にはいらない、このくらい。

満足、満足。

 

 

 

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