断腸亭料理日記2020

鯵のアヒージョ

11月13日(金)第二食

昨日、浅草ロックスの西友で三枚におろした
鯵を買ってきた。
二匹分、4枚。

安いのだが、若干時間が経っているのか、
多少のくさみ。

アヒージョにしようか、と考えたのであった。

ただ、諸事情で食べるのは明日。

熱を通すので、まあ多少はよいのだが、
一応、下処理をしておこう。

まず水洗い。
これだけでは、まだまだ。

塩を揉み込んで、数分置いて、水洗い。

これでも、まだまだ。

においがなくなるまで、やってみようか。

塩→水洗いを数回。

これだけでは、どんどん塩が蓄積されるので
都度、水にしばらく漬けて塩抜きはする。

3〜4回やったが、やはりなかなか抜けない。

こうなったら、塩をして少し長く置いてみるか。

少し多めに塩をして、網にのせ1時間。

1時間後。
酢〆の前工程のようだが、
大分減った。
もうよいであろう。

だが、このままでは干物になってしまう。
水に漬けて、塩抜き。
やはり、1時間。

あとは、水から上げてペーパータオルでよくふき取る。
このまま、生で食べられそう。

これだけすれば、におい、取れるもの、か。

ラップをしてチルドルームへ。

夜中、ちょっと食べてみることに。

おろししょうがを用意し、4枚のうち
一枚だけ切って酢洗い。
いい感じ。
おろししょうにしょうゆをたらし和えて、つまむ。
このまま酢〆にしてもよかったくらい。
うまいものにはなった。

ただ、多少、塩が残っている。
なかなか抜けぬものである。
これは頭に置いておかなければいけない。

翌、夜。

アヒージョ、で、ある。

寒くなって、そんな季節。

もちろん、アヒージョはスペインの料理で
あちらでは、冬の料理、ということは、
ないのであろう。

アヒージョにはよくきのこを入れるが、
今日は考えていなかった。

乾燥椎茸を入れてみてはどうだろうかと、
思い付いた。

スライスではなく、丸のままの乾燥椎茸。
二つ水に入れて1分レンジにかけて、
30分ほど置いておく。

椎茸が戻ったら、土鍋の用意。

にんにく一かけら、細かく切る。

これに乾燥にんにくスライスも用意。
これはちょっと焦がして、入れる。

これもレンジ。
乾燥スライスを小皿にのせ、
にオリーブオイルをたらし、レンジ。
30秒ほどで、軽く焦げる。

焦がしにんにくを簡単に作る。

焦がしたにんにくを入れると香ばしくなる。

鯵は一口に切る。

土鍋に、にんにくみじん切り、焦がしたスライス。
切った鯵。
もどした椎茸も戻し汁ごと。
ここにオリーブオイルをひたひたに。

点火、加熱。

煮立ってくる。

椎茸の戻し汁が入っているので
煮詰めたい。

鯵に塩味が入っているが、オリーブオイルにも
塩味をつけなければいけない。

軽く塩胡椒。

鯵もいい色になってきた。

そろそろいいかな。

フランスパンをオーブントースターで
軽く焼く。

OK。

出来上がり。

ビールを開けて、食べる。

アヒージョというのは不思議なものである。

和食の干し椎茸でも、鯵でも、
なんでも受け入れてしまう。

もちろん、椎茸は出汁だけではなく、食べる。
これもまた、うまい。

 

 

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