断腸亭料理日記2021

天ぷら蔵前いせや/中華浅草橋水新菜館/
下足ぬた

さて、今日は三本。

3885号

6月27日(日)第二食

天ぷら蔵前[いせや]。
もうお馴染みであろう。

吉原大門前、日本堤、土手の[伊勢屋]の分かれ。

ここは春日通りと新堀通りの交差点そばで
蔵前四丁目。私の住む元浅草の斜向かいという
位置関係。端っこだが蔵前で間違いはない。
それでも私はちょっと違和感がある。
先日、蔵前という地名について考えてみた。

大正時代の関東大震災後の町名変更でこの界隈広く
蔵前になっているわけである。
それ以前の明治期には、おそらく蔵前という地名・
町名は、御蔵前片町という江戸からの小さな町に、
旧幕府の米蔵の南端部分の町名でしかなかったはず。
大正以前のこのあたりはというと栄久町。
今もこの旧町で町内会が営まれお祭りの
参加単位でもある。栄久町までは私達と同様に
鳥越神社の氏子になる。なんとなく、お仲間感が
あるのである。

つまり、今蔵前でも三筋寄りの西側と
隅田川に接している東側とでな〜んとなく違う感じ
なのである。

閑話休題。

今日は内儀(かみ)さんの希望。

夕方TELをして、内儀さんが取りに行った。

内儀さんは、ここオリジナルの甘辛のかき揚げや
海老天を食パンにはさんだ、天サンドが食べたかった
ようなのだが、さすがに当日ではだめであったよう。

ご飯ななしで、天ぷらだけ。

箱入り。

穴子天、小柱と芝海老のかき揚げ。

大根をおろし、おくらのおひたし。

天つゆもつけてくれた。
まだ、温かい。

これが、江戸前の天ぷら、で、ある。


台東区蔵前4丁目37-9
03-3866-5870


6月27日(日)第二食

中華浅草橋[水新菜館]。

昼、浅草橋方面。
ちょっと別のあてがあったのだが、そこに入れず、
お馴染みの[水新菜館]

最近、あんかけ焼きそばで再ブレイク?。
3時頃なのだが、大賑わい。

やっぱり、あんかけ焼きそば。

特別うまいあんかけ焼きそばだが、
ここ、やっぱり“町中華”なのである。
この味。
ちょっと濃いめの甘辛しょうゆ味。
酢をかけまわして、食べる。
麺の焦がし加減もよい。
ただ、決して、野菜も含めて上品で絶妙な炒め具合、
ということではない。

以前は、水餃子、焼売など点心類だったり
他のバリエーションも多かったようにも思われるが
なんだか、この“町中華”で再定着するのか。


03-3861-0577
台東区浅草橋2-1-1


下足ぬた

浅草ロックスの西友で、するめいか下足を
買ってきた。

福井県産。
丸のままのものもあったのだが、
さばくのも面倒なので、下足、えんぺら付き。

なににしようかと思ったのかというと、ぬた。
ちょっと久しぶりかもしれぬ。

軽くボイルし、急冷。ざるにあげておく。

ねぎは、5cm程度の長さに切り、さらに縦に半分。
これをほぐす。
そして、中心部など熱の通りにくいところと
薄い部分とに分ける。

丼鉢にポットの熱湯を入れ分けたねぎを入れ、
レンジ加熱。10秒、20秒。
熱の入りすぎは厳に慎まねばならない。
手で触って様子を見ながら、よいものから
冷水へ入れ、急冷。

ざるにあげ、さらにペーパータオルで
よく水分を取る。

酢味噌は、辛子酢味噌がよろしかろう。
西京味噌に和辛子、酢。

皿に盛り付け、出来上がり。

右は小松菜。軽くしょうゆで煮たもの。

するめいか下足のぬた。

こんなものだが、よい酒の肴、で、ある。

?

 

 

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