断腸亭料理日記2021

稲荷町支那そば大和/
うなぎ駒形前川持ち帰り

3850号

まだ、連休中。今日は二本。

5月2日(日)第一食

稲荷町支那そば大和

浅草通りの南側の[稲荷屋]と並んで、有名店、
で、あろう。

南側は私の住む元浅草、北側の左衛門橋通り西側は
東上野六丁目。東上野というのはやたらと広いが、
旧町でいえば、ここは北清島町という。
浅草通り南側は一部元浅草に食い込んで、南清島町
という小さな町があった。
北清島町の方は逆に大きく、今の東上野六丁目全域。
町名の由来はよくわからないよう。

明治以前はこの界隈の例で、今も多いが寺町で、
まとまった町屋はなかった。従ってやはり正式な
町名もない。清島町は明治になって付けられた町名。
ただ、ここも通称として呼ばれていた可能性も
否定できない。ただ、台東区設置の町名由案内には
由来は不明と書かれている。

思うに、通称として呼ばれていたのではなかろうか。
このあたりが町となったのは、江戸初期であろう。
明暦の大火後、寺々が江戸郊外であったこのあたりに
移転してきたわけだが、それ以前。

江戸が家康によって城下町として整備される以前は
上野の山の東から南東、南は不忍池を筆頭に、
大小の池や沼の点在する低湿地であった。
それで今も海抜は低くく、1〜2mのところもある。

池、沼に囲われて島のようになっているところが
〇〇島という地名を持つことはよくあり、その例では
なかろうか。

そんなところで、支那そば[大和]。
黒と白のスープのわんたんめんがうまい店。
休みの日でもやっているのが、ありがたい。

今日は、限定があったので、食べてみた。

透明な塩のスープ。梅かすそば。
のっているのは、梅干しと左上、これ
なんだかおわかりになろうか。

大阪河内地区と書いてあった。河内は知らなかった。
神戸の名物に“かすうどん”というのがあると
聞いていた。その、かす。

アップ。

かす、というのは、もとは牛の腸。
脂が大量に付いているあれ。
焼肉や、もつ焼きでも食べるが、あれから
食用の脂を取るらしいのだが、その脂を取った
残りのもの。
私は食べたことはないが、昔からうどんにのせて
食べられていたという。

さて、味はどうか。
脂を抜いているというが、かなりこれ、
脂っこい。
梅干しは入っているが、淡泊な魚介系塩のスープと
ちょっとミスマッチに感じるのだが。
ここのご主人は河内の出身なのであろうか。
かすうどんというのは、おそらく透明な関西風
つゆで、もしかすると、これに近いのかも
しれない。


03-6231-7026
台東区東上野6-1-7 MSKビル 1F


5月2日(日)第一食

うなぎ駒形前川持ち帰り

うなぎが食べたくなった。

ご近所の[やしま]は連休はお休み。

で、考えたのは、駒形の[前川]。
あそこであれば、営業中で持ち帰りも
やっているであろう。こんな時期なので。

確認し、TEL、ご飯入りのうなぎ弁当と
白焼きを頼む。

指定時間に自転車で取りに出る。
お、そうだ。辛子茄子の漬物がほしい。
前川はお通しであったか、辛子茄子を
いつも置いている。
一緒に食べたい。

浅草松屋までまわって、地下の漬物やを覗くが
聞くと、以前は置いていたんですがね〜、とのこと。
仕方なく、代わりに守口漬けの切ったものを買う。
ここは、以前は愛知県の守口漬けの店であったよう。
うなぎに奈良漬けは決まりものである。

[前川]で受け取り会計。帰宅。

うなぎ弁当。

白焼きの箱。

なぜか、こちらだけ紐が掛けられている。

白焼き用に本わさびもおろさなくては。
今も、本わさびは常備している。

白焼きはこんな感じ。

うなぎ弁当。

あれま、ここに奈良漬けが入っていた。
そりゃそうか。

白焼きも、うなぎ弁当も、まだ温かく、うまい。

白焼きは、大量にはいらないがやっぱり
ちょいと、本わさびがほしい。

ではあるが、どーしても、情趣に掛ける。

同じものであろうが、2〜3割の気分である。

あー、やっぱり店で食べたい。

 


前川

台東区駒形2-1-29
03-3841-6314

 

 

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