断腸亭料理日記2021

稲荷町・中国意境菜・白燕

3954号

10月15日(金)第二食

さて、もう一軒“開けたら”行きたいと
思っていたところ。

元浅草同町内の、新進気鋭の中華、稲荷町
[白燕]

こんな時だからだろうか、店内改装の工事を
しているのを見かけいた。

昼、内儀(かみ)さんがTELを入れて、夜
予約をする。
開いていた。

18時。
10分前に徒歩で出る。
もちろん、歩いても5分ほど。
数分、ドアの前で待つことになってしまったが。

開いて、入る。
久しぶりである。

シェフに挨拶をして、右側奥のテーブルに掛ける。
奥様であろう。前回きたときには、かなり
お腹が大きくなっていたので、おめでた
であったのであろう。
姿は見えない。
代わりに、若い男女二人。

卓上のメニュー。

いつものように、ビール。

青島のゴールド。

そして、これもいつものアミューズ。

りんごあめ。
サイズ感がわかりずらいかもしれぬ。
木の棒が、普通の爪楊枝。

もちろん、りんごあめではない。
中身は、ちょっとスモーク香の付いたフォアグラ。
表面の赤いのは酸味のあるゼリー状のもの。

いつもながら、これ、秀逸。

前菜三種。

皿も含めて、きれいに盛り付ける。
上が、かぼちゃ、蒸し物のよう。
下左が里芋か長芋であったか、揚げたもの。
右下が、いつものよだれ鶏。
このよだれ鶏のたれが、うまい、のである。

揚げ物。

これが、里芋?、長芋、であったか。
焼いたもの。しょうゆのたれ。

点心。

焼売。
これも、いつもと変わりがないか。
のっているのは、飛子。

そして、スープ。

これもいつもの通り、薬膳のもの。
排骨をベースにいくつかの野菜。
牛蒡、玉竹(ぎょくちく)、長芋。

玉竹というのはちょっと見た目は生姜のスライス
のよう。やはり薬膳の野菜。根っこであろうか。
初めてではなかろうか。
調べると日本名をアマドコロという山菜。
日本中にあるよう。写真を見るとユリのような葉っぱ。
この地下茎が干して薬用にされるものとのこと。
滋養強壮、咳や疲労倦怠などに効くとのこと。(ウィキ)

炒め物。

つるむらさきのマレーシア風炒め。

つるむらさきは今、スーパーにも売っている。
食べたことがある方も多いだろう。
サクサクした食感とぬめり、ちょっとクセというのか、
アクがある。
マレーシア風というのは、魚醤それも、海老あるいは
アミのものではなかろうか。それとしょうゆ。
多少の甘味。

次は、魚。

茹でているのか、蒸しているのか、
鱈といっていた。
そこに辛みと痺れのある甘酢餡。丸いのは唐辛子。
決して、食べないでください、とシェフ。
鱈はプリプリ。
まとまった一皿であろう。

ご飯。

魯肉飯(ルーローハン)。
台湾のもの。
これも排骨でよいのか、ご存知のちょっと
濃いめの甘辛。ほんのり八角の香り。

うまいもんである。

いつもはどちらかといえば、繊細な料理が
並ぶのだが、今日はマレーシアであったり、台湾、
ちょっと今日は、エスニック方向のラインナップ。
これもシェフの持っている一面なのかも
しれない。

デザート。

杏仁豆腐。
前にも出た、中南米のトンカ豆から作ったもの。
香料、香水にも使われるほどよい香りとのこと。
が、私には違いはよくわからぬが。
ともあれ、味は杏仁豆腐。

お茶はジャスミンティー。

ご馳走様でした。
いつも通り、おいしかった。

奥様と二人でやっておられたが産休(?)で
二人の若い衆が入っているが、かなりたいへんそう。
奥様の働きのすごさが証明されたよう。

会計は酒も入れて、一人8,000円。

 

 

台東区元浅草2−7−10
オルタンシアIV 2F

 

 

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