断腸亭料理日記

煮穴子

12月5日(土)

あたる前の話。(正確に言うと同じ日。)3匹\300と穴子も安かった。どちらかというと夏のメニューだが、煮穴子を。

穴子も好物である。寿司屋では必ずたのむ品でもある。

私の家には、寿司屋にある穴子、下足、煮蛤などにかけるあの甘いたれがある。寿司屋ではツメというらしい。穴子の煮汁に砂糖、水飴などを足し入れ、煮詰めたものである。商売人も継ぎ足し、継ぎ足し、何十年、何代にもわたって使っている、というもの。

家でも数年前から生の穴子を煮た時に作り始め、継ぎ足し、継ぎ足し使っている。

穴子はしょうゆ、酒、みりん、砂糖で煮る。特別なことはない。

ツマにきゅうりを添える。

きゅうりは表面の部分をカツラ剥きにする。

かつらむき・包丁の刃をきゅうりの表面と平行に薄く表面を剥いていく。真ん中の種の部分が出る前の部分まで使う。剥いたものはさらに、ごく細く針のように、千切りにする。

きゅうりのうまいのは基本的にはこの緑の部分。なかのワタの部分は水分も多く除くのがベター。

穴子にきゅうりを添え、さっきの甘だれをかける。

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