断腸亭料理日記

箱根 塔ノ沢 福住楼 2

番外編 年末年始特別企画(?)その2

12月27,28,29日

昨日に引き続き
箱根 塔之沢 福住楼

今日は料理と、風呂を中心に。

料理は当然ながらすべて純和風。

良いのは朝の湯豆腐

前の晩、深酒をするとこの湯豆腐はなんともいえない。
これも昔からの形。
ここで朝酒(あさざけ)にしてもいいのだろうが
それはさすがにしなかった。

また、二日間居ると、
この湯豆腐を食べてからまた風呂へ入って寝る、
ということができる。
布団も昼過ぎまで敷いといてくれる。
ここはバタバタと掃除など始めない。

まさに落語・居残り左平次である。
2時ぐらいに起きてまた風呂へ入る。

ちょっと、ぶらぶらして夕飯。

1日目とはもちろん違った内容。

うまかったものを書く。(そして少し文句も。)
(昨日記したように、仲居さんからくどくどとした
説明があったわけではないので、すべてこちらの見た、
食べたままの解釈。)

1日目の〆鯖黄酢和えというのだろうか
ちょうど「ぬた」の味噌がかかっている形で
卵の黄身の酢味のたれがかかっている。
酢の物としては少し甘いがこの黄身を使ったものは
うまい。(全般的にここの酢の物は甘い)

刺し身。箱根はもともと海も近く魚はうまい。
平目が今の季節、脂ものり最もうまかった

2日目の蕪(かぶら)蒸しというのだろうか、
饅頭のようなものに具が入っており、そこに
出汁(だし)の利いた葛餡がかかった蒸しもの。

具は甘鯛(たぶん?)、銀杏、三つ葉など。
とにかく出汁が濃厚に利いており温かく
うまい。やはり出汁がポイント。

しかし、この日はこの甘鯛(?)のオンパレード。
刺し身(「鰹のたたき」のような表面をあぶった状態)
焼き物とこの蒸し物と3品。

まあ、商売としては同じ材料の使いまわしは
しかたのないことかも知れないが、ちょっと引っ掛かった。
(変なアイデア料理を出されるよりいいか。)

さて、この日のメイン(風のもの)はタラバガニ。
不味いとは言わないが、これはやめてもらいたい。
出すなら少しでいい。

蟹は世の中で、ご馳走の一つになっているが
私はさほどのものとは思っていない。

まあ、日本海側の獲れたてのものは違うのだろうが
ボイルして輸送、さらには冷凍ものである。

また、そもそも、ミソは別にして
エビ、カニの類は東京では主として
子供の喜ぶものだったハズである。
(日本海側の人は怒るだろうが、、。そして、名古屋人。)

話がそれたが、福住楼の料理は全体の質としては
満足のいくものだと思う。
これ以上はほんとに馴染みにならないといけないのだろうな。

風呂(湯)
基本的に温泉ならどこでもいい。

外の景色、泉質、温度いろいろあるが内湯の場合
風呂場が清潔ならば結構。
いつでも入れる温泉は日本中どこへ行ってもいい。
箱根の湯もやっぱりよい。

「箱根塔ノ澤温泉 福住楼」

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