断腸亭料理日記2004

銀座・カレー・
ニューキャッスル

7月30日(金)昼
辛来飯(カライライス)の店、と、いう看板はあまりにも有名。

説明もいらぬであろうが、暑いから、カレーである。

前に、見つけられずに、スイスグリルに行ってしまったこと
があったが、今日は場所を確認し、
無事到着。

場所としては、有楽町線銀座一丁目駅の真上
と、いったらわかりやすいであろうか。
有楽町線が走っている通りである。
(わかりやすいというよりは、正しいだけ、、。
銀座で店の場所を説明する、覚えるのは、かなり難しい。
自分でも、たどり着けなかったくらいであるから、、。)
外堀通りから入ると、右側。

ここ、本当は喫茶店。
店の外観も、昔(昭和20〜30年代)の喫茶店といったたたずまいである。
カレーが有名になり、一般にはカレー屋になってしまっている。
大盛(=大森)に引っかけて、
小盛は品川、普通が大井、大盛が大森、その上が蒲田
というメニューになっているのも、あまりにも有名。
大盛より先は、すべて、目玉焼きがのる。

今、店に出ているのは、ご店主の息子夫婦らしい。
(といっても、50は超えておられると思う。)
ご店主はご高齢のようで、ほとんど店には出ていないよう。
店内には、様々なメディアに紹介された記事が貼られ
そこには、お爺さんの写真がのっている。

男の場合、蒲田を勧められる。

カレー。
色は濃いブラウン。辛さは、一般的水準であろう。
特に、激辛ではない。(甘くもない。)
味は、かなり濃厚。
系統としては、やはり、欧風カレーなのであろう。
ウスターソースの味が最も立っていると、思われる。
しかし、その他は、なにが入っているのか、ほとんどわからない。

とにかく、後を引く味なのである。
蒲田であっても、瞬く間に食べ終わってしまう。
いつも、後悔する。

蒲田の上があり、常連は、「ツンカマ」というようである。
蒲田の次、ということらしい。
メニューに書いてあるわけではないので、
頼むときには忘れてしまう。

器の盛りを見ても、蒲田でもさほど多くは見えない。
しかし、本当は、蒲田でも、量は、結構あるのではないだろうか。
また、カレーソースがヘビーなため、このくらいの量で
ちょうどいいのかも知れない。

うまさのために、量に気が付かない、という、説もある。

そもそも、この店、量の基準がどこにあるのか、
よくわからない。

普通を、大井、と表現している時点で、もはや、意味不明である。
哲学的というのか、シュールというのか、、。

いずれにしても、一度行かれてみると、この、摩訶不思議な量と
言葉のマジック、おわかりいただけるかと思う。

しかし、とにかくうまい。

いつまでも、このままあってほしい、銀座二丁目名物であろう。

TEL:03-3561-2929

住所:〒104-0061 東京都中央区銀座2丁目3−1

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