断腸亭料理日記2004

浅草・ラーメン・蔵前家

8月18日(水)昼
昼、家にちょいとした用があり、帰宅。

近所でまだ書いていない店、
ラーメン蔵前家(くらまえや)へ。

店ができたのは、一昨年くらいであろうか。
いわゆる、家系(いえけい)である。
この界隈では、清洲橋通りの東上野マルエツの先に
「たく味家」というのがある。

家系。あまりにも有名であるが、横浜の吉村家というのが元祖という。
とんこつと鶏がらを合わせて濃厚に煮出したしょうゆ味スープに
太い麺。これが家系である。

横浜発祥のため、筆者ははじめから知っているわけでもない。
話題になっているらしい、と言うことぐらいしか知らなかった。

この蔵前家は、拙亭に一番近いうまいラーメン屋、
という、ポジションであろうか。

場所としては、浅草寿。国際通りと春日通りの交叉点から
田原町寄り数軒、田原町に向かって右側。「とんかつすぎ田」
並びである。

いつも、夜であったが、今日は、昼。
なかなか、繁盛している。
カウンターは満席である。

大盛、卵入り。

家系、初めて食べたときには、それなりに、驚きがあったと記憶している。
太麺、ギトギト、というのは、三田の「ラーメン二郎」を若干思い出させた。

こってり、さっぱり、麺固め、柔らかめ、味濃いめ、薄めなど、
自由に注文が付けられる。筆者はいつも普通。

家系は、次々と飛び込む、上記のような微調整された注文を、
メモも取らず、すべて、口に出して覚え、寸分たがわず
さばいていく、というのが、技であるらしい。

今日も、店主(長?)のおにいちゃんがこの技を見せていた。

ほうれん草と、海苔が入るのも、家系の特徴であるようだ。
また、筆者、いつも、カウンターに置かれた生にんにくを一個、
潰して、入れる。

とんこつと、鶏がらしょうゆ、なのだが、
いわく、表現しがたい味を持っている。

とんこつラーメンの持つ、くさみ、のようなものもなく、
味噌が入っているような、粘性が高く、濃厚なコクがある。

また、標準でも味付けは、若干塩辛め、なのではないだろうか。

そして、このスープに、海苔と、ほうれん草がよく合う。
また、卵は半熟で、これも、スープに合う。

大盛は初めて頼んだのであるが、スープの量も多く、
かなり、ボリュームがあった。

汗だくになって、完食。

うまかった。




〒111-0042 東京都台東区寿3丁目8−2
TEL 03-5828-3751
地図

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