断腸亭料理日記2004

夏休み特別編・フィリピン・セブ島2

さて、前回に引き続き、夏休み特別編・セブ島である。

今日は、具体的な料理について。

個々の料理の前に若干の印象を述べると、
フィリピン料理、沖縄料理に近いような部分もあるような気がする。

沖縄料理では、ラフティー(豚角煮)をはじめ、豚肉を多用する。
ことに、豚肉の皮、豚足、耳、などなど、いわゆるコラーゲンというのか
日本人は普段食べない、ゼリー質が好まれている。

フィリピンの豚料理も、豚を皮ごと煮込んだ料理、
にがうりと炒めたものなどもある。

さて、最もフィリピンで有名な料理といえば、
シニガン(スープ)であろうか。

酸っぱいスープ。タイではトムヤムクン、中華では酸辛湯
(スーラータン)であるが。
フィリピンではシニガンである。


トムヤムクンは粉の赤唐辛子が多量に入っている。
シニガンでは、唐辛子は入るが生のもの程度で、さほどに辛くはない。
野菜は、なんでもよいのであろうが、
じゃがいも、なす、たまねぎなどが入る。
また、肉も、先のラフティーのような、
角切り皮付きの豚肉を、柔らかく茹でたもの、
(酢で煮ている?)
牛、鶏、海老、などを入れてもよいようである。
また、筆者の嫌いな生のコリアンダーは入らない。
(ついでだが、レモングラスもない。)
暑いところは、こうした、酸味のあるスープは食が進んで
よいのであろう。
具沢山でもあり、ご飯のおかずとしてもよい。
けっこう気に入ったメニューでもあった。

メニュー名ではCHICKEN PORK ADOBO というものであったのであるが、


これ。
チキンとポークの煮込み。
ジャガイモも入っていたかと思う。

豚肉は骨付き。どこの骨であろうか?
ゼラチン質が多い。背骨?テール?であろうか。

また、豚であると思われるが、臓物も入っている。

味付けはなんであろうか?
しょうゆにトマトも入っているのであろうか。
よくわからないが、うまい。

また、けっこうこれ、甘い。

飯にかけて食べるには最高のものである。


さて、次。


KALDERETAというメニュー名であった。
にがうりと、豚肉細切り、インゲン、じゃがいもなどの炒め物である。
味付けはオキアミの塩漬け(塩辛?)である。Bagoong・パゴオンというらしい。


写真は買い求めてきたものであるが、かなり臭い。
瓶詰めであったのだが、キャップがあまく、
さらにビニール袋で密封しなければ、冷蔵庫にも入れられないほどである。
(腐っているのか、醗酵しているのか微妙なところ、、。)

だが、この炒め物自体は、さほどに臭くもなく、なかなかうまいものである。

また、このオキアミの塩漬けは先の煮物など、色々な料理に添えて出され、
テーブル上での味付けにも使われる。

このあたりのものは、好みもあろうが、
比較的日本人の口にも合うものかと思う。
(豚肉のゼラチン質がだめな人はきびしい。)

カレーもある。これは、東南アジア特有のものと
言えようが、ココナッツミルクが入り、甘い。

たまご。
サラダのメニューとしてあったのであるが、
たまごの塩漬け。鶏なのかアヒルなのかはわからなかったが
中華のピータンが食べられる人であればOK。
ピータンほどにも臭くなく、おいしい。

ナタデココなどが入ったカキ氷・ハロハロ
などは、日本にも紹介されている。
日本同様に、湿気が高く、蒸し暑いため
カキ氷はうまい。

これ以外にも、路上で売られている、
ただ焼いただけの、豚や鶏の丸焼き。


食い物が合った、フィリピン・セブ島。

考えてみれば、少し遠いが、隣の国といってもよい
位置関係にあるのではないだろうか。

昨年行ったフィジー、一昨年行った、バリなどもそうであるが、
リゾートと言えば、飽きさせないバリエーションがあり、
うまい飯を食わせるところは少ない。

ダイビングをする筆者などには、また行きたくなる島であった。

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