断腸亭料理日記2004

京橋・京すし

9月17日(金)昼
午後イチ。京橋の得意先。

家の取り込み事、その他、色々、久しぶりに、仕事も急に忙しくなった。
昼に何を食べようか考えられず、オフィスを出る。

京橋に着いて、すこし、うろうろ。

雲樓の焼きそばは、今日の体調では、ちと、無理か。

ドンピエールも、、、さて、、、。

寿司のようなもの、もいいのだが、、。
立ち喰い寿司の「魚がし日本一」もある。
夕方、一度だけ入ったことがあるが、、、。
回転寿司ほどではないが、、、ほどではない、程度。

明治屋の右側路地。
鉄火丼、¥1200、(さば丼というのも、あった。)
の文字に釣られて入ってみた。
表からは気が付かなかったが、入ると寿司屋であった。

「京すし」というらしい。京橋の「京」であろうか。
店内は、まったく飾り気がない。
カウンターの向こう頑固そうな面構えに、ごま塩頭のご店主とおぼしき方。
「いらっしゃいませ。どうぞ。」とカウンター前を指し示す。

カウンターには、二組ほどの先客。
地下もあり、テーブル席。

和紙に書かれた、メニューがあったが、
こういうときには、迷わず「鉄火丼」。

寿司屋にしては珍しく、陶器の丼に盛られている。
う、ちょっと、少ない、、。
見た目は普通。
海苔と、中央にわさび(練り)。

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※この、わさび、(練り)について、読者の方から、

『「京すし」さんでは、練りわさびは、例え、ランチといえども、
使われたことがない』

との、ご指摘をいただきました。

随分前のことでもあり、記憶自体も明確ではありません。

しかし、当時、そのように感じ、書いたのかと思われます。
また、この後、再訪してもおらず、確認ができません。

鉄火丼は、下記の通り、しょうゆに溶いて使いますから、
むしろ、練りの方が、使いやすい、と、いうようなこともあるのかと、
思い、必ずしも、マイナスのイメージを、感じたのでは、
ないかと思います。
マイナスに思えば、そのように、書いていたのかと思います。

この日記では、「練り」であることが趣旨ではなく、
下記のように、「しょうゆに溶きなさい!」と、言われたことに
「大きなお世話だ、そんなこと知ってるよ」と、感じたことを
書きたかった、と、いうことだと思います。

いずれにしても、「練り」の件、勘違いであったのであれば、
お詫びいたします。

              筆者 2005/01/30

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「しょうゆに溶いて、上から掛けちゃったら?」
と、ご店主。

「はい」。

う、、またまた、若く見られたか、、。
そのくらい知ってる、いつもそうしてるよ!
足掛け、20年弱、東京でサラーリーマンしてますし、、。
江戸っ子とはいわないが、一応、東京人。
親爺、爺さん、ひい爺さん、、、は、江戸っ子だよ〜。
なんということは、初見の店で、絶対に、言わないのも、東京人。

さて、一口。
マグロ赤身は、びっくりするほどではない。普通。

二口、、、。ん?、なにか入っている?。
味がついている?マグロに味がついているのか?

三口。


ガリである。
ガリの微塵切りが酢飯の上にまぶされ、マグロが置かれている。

なるほど。これは初めてである。

さば丼。後から入ってきた人が
頼んでおり、作るのを見ていると、やはり、
これを、酢飯にまぶしている。
さばの方が、これは、合うだろう。

鉄火にも合わなくはない。
けっこう、うまい。
瞬く間に喰い終わってしまう。
また、後からの客の注文を聞いていると、
鯵丼もあり、さばと鯵の半々というのもできるようだ。
さらに、大盛もあった。

蜆(しじみ)の味噌汁。
麹粒の残る、田舎味噌。
これもうまい。

機会があったら、また来よう。




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