断腸亭料理日記2004

有明・トラットリア・

アルポルトその3

10月5日(火)昼食
今日は午後から、ビックサイト。

例によって、昼は、アルポルトに決めていた。

1回目

2回目

11時、オフィスを出るが、ひどい雨である。
台風のような、風と雨。
りんかい線、国際展示場駅から、歩く。
有明のようなところは、埠頭でもあり、遮るものがないので、
余計に濡れる。

12時。アルポルト到着。
ここは、ともすると、列が出来てしまうので、心配したが
この雨のため、出足が遅いのか、まだまだ、空席はあった。

さて、今日のパスタランチ。
前に、筆者が書いたからではないだろうが、
今日はそこそこ、安い¥1000の方でも、
“食べ応え”のあるメニューがある。

ふと、疑問に思ったのだが
この日記、店舗関係者の方が、読まれることは、あるのだろうか。

合羽橋・太助寿司の場合は、旧断腸亭料理日記の頃、
読まれた方が、印刷されて、太助を訪ね、
大将に見せ、「ああ、この人か」と、名前と顔と、していることが、
一致した、ということがあった。

しかし、それ以外には、直接、面と向かって、指摘されたことはない。

この店の場合、大盛があるのは非常によいのだが、
メニューが物足りないことがあった。

男の昼飯は、午後の仕事のガンバリに、影響する。
肉系のものがどうしても、欲しいことがある。
野菜だけのパスタはもちろんダメ。
あさりなどの小さな貝や、チーズなどでも、どうしても、物足りない。

今日は、豚バラを使ったものもあったが、
季節を感じて、「焼きねぎと牡蠣のパスタ柚子風味」、
というのにひかれた。

これを、大盛で。

サラダが運ばれ、パスタが来た。
麺は、細麺。牡蠣はゴロゴロ。
表面には万能ねぎと、パセリが散らされている。

ねぎは別に焼かれ、エクストラバージンオリーブオイルで
微塵切りのにんにくと牡蠣を炒めたものと合わせ、
パスタと和えていると、思われる。

柚子風味、とあるが、これは、あまり感じられない。

「焼きねぎ」は、状態としては、クタクタ。
本来あるはずの、焼きねぎの甘味は、
ねぎからは出てしまって、パスタソースとして
パスタ全体に、広がっているのかも知れないが、
明確には感じられない。

焼きねぎの甘味は、デリケートなもなのかと思う。
クタクタになり、水分が出た時点で、ある程度
飛んでしまっているのではなかろうか。

また、ねぎの甘味よりも、にんにくと、
オリーブオイルの組み合わせの方が、強いため、
印象としては、この結果になっている。

日本人が「焼きねぎ」という名前から期待される、
たとえば、焼き鳥のねぎのような味、とのギャップなのであろう。

もしかしたら、メニュー名に「焼きねぎ」と言わない方が
よかったのかも知れない。

牡蠣とにんにくのパスタとしては、牡蠣の旨味も充分。
ねぎは、隠し味くらいに思えば、全体のバランスは悪くない。
“食べ応え”もあり、かなり、満足。

デザートはブラックチェリーのタルト。

「焼きねぎ」の件は、ともかく、おいしかったです。

ぐるなび

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