断腸亭料理日記2005

浅草・寺方蕎麦長浦

4月24日(日)第二食

明日、月曜日、歓送迎会があり、そこで、久々に
落語を余興として、することになってしまった。

3〜4年ぶりであろうか。
演目は、黄金(きん)の大黒、と、いうものを予定している。
人前で何回か演じていたものでもあり、
また、たまには、さらってもいた。

落語の稽古は、もちろん、家で、着物を着て、
座ってすることもあるが、多くは、歩きながらする。
プロの落語家もそうする。
歩くリズムが、落語のリズムに合っている。

むろん、素人落語である。たいした事はないのであるが、
一時は、立川志らく師の主宰される
落語教室にかなり、まじめに、通っていた。

仕事の多忙、壁にぶち当たった(?)などの理由で、
しばらくやっていなかった。

しばらくぶりであり、セリフも抜けている。
とにかく、リフレイン。繰り返し、暗誦である。

拙亭から、田原町の床屋と、郵便局まで、
いつもであれば自転車であるが、稽古がてら、歩く。
もちろん、大声を出すわけではないが、
ニヤニヤしたり、怒ったり。ぶつぶつ言いながら歩くため、
すれちがった人には、ちょっと、不気味、で、ある。

小腹が減った、そばでも食おう。

久しぶりに、長浦。

ここも、一度書いている

昨年の花見の頃であった。

旧仁丹塔の交差点から、
国際通りを北へ右側一本目を右に入り、
すし屋通りを突っ切り左側。
路地の小さな店である。

筆者は行ったことはないが、
本店は東向島。赤坂と、銀座にも店があるようである。

「寺方」(てらかた)、という看板。
町方(まちかた)に対して、寺方。

町方で食べられていた蕎麦とは別に、
お寺で作られ、食べられていた蕎麦、というものがあり、
そうしたものを起源に持つ蕎麦である。

妙興寺そば、など、「寺方」らしいものもあるが、
筆者は、ここでは、つけとろ、に決めてしまっている。

そばの前に、とろろの、つゆ(すいとろ)で一杯やってから、
というのもあるが、今日は、帰り道も
稽古をするため、そばだけにする。

落語家でも、志ん生師匠などのように、酒呑みで有名だった人も
多いが、筆者の場合、酒が入ると、まったく稽古にはならない。

ここは、そばの盛も、多く、そこそこ量がある。
また、腰も強く、のど越しがよいそば、である。

ぶつぶつ言いながら、帰宅。


HP



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