断腸亭料理日記2005
★2005/10現在、こちらは、閉店しています。
JR市ヶ谷駅側の、駅前店(私学会館前、靖国通り沿い)は
やっているようです。
5月19日(木)昼
たまには、ここも、書いておかなければ、ならない。
と、いうほどの、義理、があるわけではないが、
それでも、いつも、うまいカレーを食わせてくれる。
場所は市谷左内坂。(市谷左内町)
JR市ヶ谷駅からは、お濠を渡り、外濠通りを渡り、
マクドナルドのカドを曲がる、急な坂。
これが、左内坂である。この坂の途中。
昔、この坂の右側は定火消し(じょうびけし)があり、左側は町屋である。
定火消しは、「いろは四八組」で有名な、江戸町火消し(いわゆる町々の鳶)、
とは別に江戸幕府が公に定めた公的な火消しである。
(ちなみに、町火消しは、火事の多い江戸の町を守るため、
定火消しだけでは足らず、町奉行・大岡越前によって、
定められたものである。)
また、この裏には、駿台予備校の脇に亀ケ岡八幡という神社がある。
鎌倉の鶴ケ岡八幡の偽物のように聞こえるかも知れぬが、
江戸の地図にあるように、古いものである。
当時は、この門前には、料亭、茶屋などが立ち並び、
たいそう、繁華なところであったと、いう。
パク森は、この左内坂の途中、左側、ビルの一階、
カウンターだけの小さな店である。
しかし、これが、パク森発祥の店、本店である。
開店の当初は、パク森の髭のおじさんは、ここにいた。
パク森は、横浜のカレーミュージアム、にも入り、
S&Bのレトルトカレーにもなっているので、知っている方も
多いかも知れない。
あたりまえであるが、レトルトカレーも食べたこともないし
カレーミュージアムでも、食べたことがない。
(近所にあれば、他で食べる必要はない。)
このところは、一週間に一回というわけにはいかないが、
それでも、思い出せば、食べに来る。
昼時、多少、待っている人がいても、回転は速いので、
4~5分も待てば、座れる。
ここは、女性が多いのも特徴かも知れない。
さて、筆者が食べるのは、パク森カレー中盛(1.5倍)、に決めている。
パク森のパク森カレーは、白い大きな丸い皿に、ライスを厚み15mmほど、
均等で、きれいな円形に盛られる。これ、なにか型に入れるのではなく、
重さ(グラム数)を計ったライスをしゃもじだけで、形を作る。
これは、技術である。
そして、その上に挽肉のカレーを数mmの厚みで広げてあり、
さらに、その上に、欧風カレーが掛け回してある。
まず、この欧風カレーがうまい。
(辛さ自体は、この店は、自由に調整ができる。)
欧風カレーとは、筆者も作るが、ホテルなどのコッテリとしたカレー、
を想像していただければよかろう。
下に、挽肉のカレーが敷かれているため、欧風カレーには、
具は入っていない。
この欧風カレーと挽肉のカレーを合わせながら、ライスと共に、
食べ進む。
なんともいえず、この2種のカレーを合わせた時のバランスがよい。
やはり、何年も通っているが、基本的には、
味は変わっていないのでないかと、思われる。
よい店である。
『募集』
「断腸亭に食わせたい店、もの」、随時、大募集。
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