断腸亭料理日記2005

日本橋人形町・洋食・小春軒

8月22日(月)

さて、人形町の小春軒である。

午後イチ、このあたりに外出の用事があり、
外出前に、昼飯、なにを食べようか、考える。
あれか、これか、と、思いをめぐらせる。
これは、楽しいことである。

人形町も選択肢は多い。
今日は洋食の小春軒。

小春軒、実のところ筆者、好きな店である。

前回

玉ひでの角、甘酒横丁を南にしばらく行った、右側。
店内は、テーブルが5卓ほどと、カウンターがあり、
こぢんまりとしている。見てくれは、町の定食屋、といった感じ。
昼時は、相席で、満席。
お客は引きも切らさない。

13:00過ぎ。

そろそろ、昼の客も、引き始めている。

雰囲気が好きなのである。
雰囲気のなにが?と、いわれると、ちょっと難しい。
いろんなものが、適度、である。

店の広さも、席数も、このくらいがちょうどよい。

また、距離感がちょうどいい。
アットホーム、気が置けなくてよい、などといって、
好きな人もいるようだが、筆者、妙になれなれしい、
のは、嫌いである。
(特に、飲食店で、顔馴染みでもないのに、
いきなりタメ口を利く小母さん、というのがある。
これ、苦手である。

話はそれるが、女性看護士のタメ口、というのも、嫌いである。
婦長さんなど、年配の方であればよいが、同年代以下で
「どうしたの?」「そこへ座ってね」なんという言い方である。
あんたは、俺の母親か?と、いいたくなる。
閑話休題。)

なれなれしくもなく、さりとて、つっけんどんでもなく、
むろんのこと、高飛車でも、慇懃無礼でもない。
適当に丁寧で、適当に親しみがある。

適当に、ほっておいてもくれる。

居心地がよいのである。

今日は、とんかつに、一個付き。ライス大盛。
看板のコロッケを、1個付き、2個付き、といって、
メインのものに付けてもらうのである。

まずはコロッケから。
ほんとうに、ここのコロッケは、うまい。
一口食べると、口元が自然とほころんでくる。
これも幸せになる味である。

なにがこんなに違うのであろうか。
ジャガイモはネットリと、柔らかく、玉ねぎが実に香ばしい。

とんかつ。

洋食屋は、カツレツ、と、いう、いい方が普通であるが
ここは、とんかつ。
洋食屋のカツレツは、とんかつ屋のものよりも、薄く
小ぶりであるが、この観点からすると、
ここのものは、普通の洋食屋のカツレツよりは大きいように思うが、
とんかつ屋ほどではなく、ちょうど中間であろうか。

うまい、うまい。

〆て、よい洋食屋である。


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