断腸亭料理日記2005

メヒコ

9月11日(日)夜

毎度、メヒコで恐縮である。

メキシコ料理。

夏休みにメキシコへ行って以来、拙亭では、メキシコ料理が
ブーム、、、と、いうよりも、定番になりつつある。

(ちなみに、「メヒコ」とは辞書には載っていない。
アメリカ人が「Mexico」を発音すると、日本人には「メヒコ」と、
聞こえるのである。拙亭では、メキシコへ行く前から、
メヒコはなぜか、定着している言葉であったが、
直接は、「オラ!メヒコ」田口ランディさん+AKIRA著
のカメラマン塩崎庄左衛門氏、 のご紹介による。)

メキシコ料理、といっても、手の込んだものを作るわけではない。
最も、簡単なもの、サルサ・メキシカーナ。
トマトのサルサである。
何回も書いているが、メキシコでは定番中の定番、
どこのレストランへ行っても、必ず出てくるものである。

現地のレシピとしては、トマト、玉ねぎを細かく切って、
生のコリアンダーを微塵切りにし、混ぜ込み、ライムを絞る。
場合によっては、生の青いチレ(唐辛子)を細かく切ったものが、
入る場合もある。

まあ、いたって簡単。サルサ(ソース)と、いうよりは
サラダ、と、いった方がよいかも知れない。

当初、コリアンダーを入れないで、簡単に作ってみた。
合わせて、ハナマサで、とうもろこしの、
味のないプレーンなトリティージャチップを
買ってきて、メキシコから買ってきた、PICANTE(商品名)という辛めの
サルサも付けて、やってみたりしていた。
これでも、そこそこ、「メヒコ」、には、なる。

そうであった、忘れていた。
その前に、最も、簡単というのか、ジャンクな食べ方。
トリティージャ・チップに「PICANTE」をかけただけ。


これに、コロナを、同じくハナマサで買ってきて、、。
これでも、充分、メキシコ気分。

そして、段々、進み、先のトマトのサルサに、生のコリアンダーを
加えるようになってきた。
筆者、元来は、コリアンダーはさほど得意ではなかった。
しかし、コリアンダーを加えてみると、まったく違う。
これこそ、あの、カボ・サンルーカスで食べた、
メヒコ、の味になったのであった。
(もちろん、これにも、「PICANTE」は欠かせない。)

また、ファヒータ(牛肉の炒めもの、のようなもの)、のようなもの
も作ったりしてみていたのである。

そして、先日の青唐辛子、から、今日は、できうる限り、手に入る材料を探し
「メヒコ」にしようと、決意した。

青唐辛子は、探せば、あるものである。時期なのであろう。
松屋(浅草)で青いもの(千葉)同じく、赤いものも
あったので、これも購入。
それから、ライム。
日本のものは、メキシコのものよりも大きい。
(と、いっても、メキシコ産)
ワカモーレ用に、アボガド。
(アボカドも日本に入ってきているのは、気が付くと
メキシコ産、である。)

さて、ファヒータ(の、ようなもの)。
これは、安いカレー用の角切りの牛肉を購入。

ファヒータ(の、ようなもの。(くどいので以下略))は、
角切りを、さらに細かく切る。塩胡椒。

まず、フライパンで焦げ目が付くまで炒める。
(メキシコでは、あらかじめローストした肉を切って
使うようである。)

そこに、玉ねぎ微塵切りと、にんにくスライスを加え、炒める。
塩胡椒と、“エセ”チリソースを気持ち加える。

(“エセ”チリソースとは、ハナマサで売っていたものである。
メキシコのチリソースではないので、拙亭では、こういっている。
マレーシア製、マギーブランドの瓶詰めで、
品名が「チリソース」である。
ちょっと甘めで、辛味もある。
エビチリなどにそのまま使えそうなものではある。)

これで、不思議に、ファヒータはできる。
今日は、仕上げに、赤と青の唐辛子を一本ずつ細かく切って
加える。

トマトのサルサも前記の要領でスタンバイ。

さて、なんといっても、今日は、トルティージャを作ろう!、これが
最大のテーマである。

ホットプレートを取り出し、クレープの要領であろう、と、
ゆるく溶いた、小麦粉を焼いてみた。

食べてみる。、、、、、?

違う。モチモチした食感。
これは、なにも入っていないお好み焼き、で、ある。
トルティージャとは、似ても似つかぬ。

水分を飛ばすのであろうか、、、?
焦げるだけである。
(レンジにかけてみたりしたが、大差はない。)
薄くへらで延ばしてみる、クレープのように、、、、。
これも、だめ。薄いだけで、食感は同じである。

あまかった。「おごる断腸亭は久しからず!」。
妻にいわれてしまった。

あらかた、食事は終わってしまった。

しかし、悔しい。
考えてみれば、なにも調べずに、クレープのようなものかと、いう
印象のみで、作ってしまった。

調べてみる。

ありゃ・・・。

うどんや、点心の皮、同様に、小麦粉をこねて、
それを丸く伸ばしたものを、焼くのであった。

レシピとしては、いろいろやはりあるようであるが、
強力粉に、塩と、バターを入れる、というので、作ってみる。
硬さは、耳たぶ、程度、というから、
やはり、うどんや点心の皮と、まったく変わらない。
練って、しばらく寝かす。
そして、一枚分ずつ、ちぎって丸め、麺棒で伸ばす。
(これは難しい。餃子の皮は、そこそこ経験があるが、
大きいものは初めてである。丸くならない。四角である。)
そして、フライパン、表裏、弱火で焼く。少し焦げ目のつく程度。

できた。

やっと、トルティージャ、らしきものができた。

表面はパリッとした、腰のある感じの、皮、である。

やっとリカバー。

しかし、トルティージャばかり、食べ過ぎである。





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