断腸亭料理日記2006

そば・元浅草・砂場

4月24日(月)昼

今日は、昼、一度帰宅する時間があった。
ウイークデーの昼、というのはむろんのこと
仕事をしているので、昼飯は、オフィスの近所、
牛込界隈、と、いうことになる。

拙亭のある元浅草は、ウィークデーと、
ウイークエンドの、昼間表情が、まったく違う。
基本的には、オフィス街といってよかろう。
昔は、錺物職人が多く住んでいた町。
その面影はこの界隈、今でも残っている。
わずかながら、錺物を看板に出している職人さんもいるし、
旋盤などが見える小さな町工場、金属材料の問屋さん。
あるいはまた、少し大きなところでは、金属のバッジ、会社の社章など、
いわゆる徽章のメーカーも界隈に何社かある。

そんなわけで、この界隈ウイークデーは、
フォークリフトなども走っている路地ではある。

さて、昼飯。ウイークデーしかやっていないところ。

拙亭に最も近いそば屋、元浅草砂場、で、ある。

左衛門橋通りと春日通りの交差点。北西角のビルの一階で、ある。

なんということもない、町のそば屋であるが、
やはり、砂場、と、いう看板を出しているからだろうか。
いや、それは関係なかろう。
○○藪、なんという看板を出していても、酷いところもある。

ここ、元浅草砂場は、なかなか、ちゃんとした、
砂場のそば屋である。

何回か書いているが、店に入ったとき、
送り出すときの声は、東京の“ちゃんとした”そば屋の
証明ではなかろうかとおもう。
ここも、「いらっしゃいませー」「ありがとうございまーす」と、
伸ばす声も、気持ちがいい。

そして、肝心のそば。これは、砂場特有の細く、白いもの。
そして、江戸前の濃いつゆ、で、ある。

むろん、町のそば屋でもある。
筆者が昼にいつも頼むのは、もりとミニカツどんのセット。


セットであるが、当然そばは普通の、砂場のそば。
いつも通り、満足である。

さて、少し唐突のようだが、今日書きたかったことは
もう一つある。

なにか、前にも書いているような気がするのだが、
筆者、サービス業で働く、小母さん(定義は年上の女性)、
の“ある”タイプに、弱い。

いや、正確にいうと、不倶戴天の敵、かもしれない。
肝っ玉母さんタイプ、と、でも名付けようか。

親しみのつもりであろうか、そういうキャラクターで売れている、
と、思っているからだろうか、初回でもタメグチをきく。
もっとひどいと、母親が子供をあやなすような話し方をする。
お分かりだろうか。そんな、小母さん。
タクシーのウンチャンの、タメグチも腹が立つが、
それとはまた質の違うものである。

先方にも嫌われるようだが、筆者は、このタイプの女性が、
とにかくだめである。酒なんぞ入る場所だと、もっとだめ。
自分では行かぬが、連れて行かれたクラブで、このタイプのママ、と、
大喧嘩になったことも一度ではない。

正直のところタメグチをきかれると、
「ふざけるな」、と、思ってしまうのである。
「お前は、俺の母親でもなんでもないぞ!」、で、ある。

なぜであろうか、これは。
全然問題ない。むしろ好きな人もあろう。

結論は出ない。

男性の方。
同じようなことを思われている方はいないだろうか。

(この件、元浅草砂場とは、関係あるような、ないような。
女将さんも店自体の雰囲気も、前述の通りよい、のだが、、。
しかし、むろんのことそれを書くのが趣旨ではない。)



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