断腸亭料理日記2006

市谷左内町・麺や 庄の

4月10日(月)夜

今日は、つけ麺、で、ある。
なんだか、つけ麺が食べたかった。

飯田橋の、青葉、大勝軒も思い浮かんだが、
左内坂の新しい店を、思い出した。

会社の近所であるのだが、筆者は大江戸線、
牛込神楽坂駅を利用しているため、左内坂は、反対方向。
大江戸線まで戻るには、坂の上り下りもあり、
たいへんなことになる。
また、昼は、オフィスの連中と行くにも距離が少しある。
かといって、一人で行くほどの、モチベーションを
喚起させられるものもなかった。

そんなわけで、昨年9月にできた、というのは知っていたし、
店の前を通ることもあったが、まだ行ったことはなかった。

ちょっと調べると、既に、随分、有名になっているようである。

「とらさん」の大崎氏

http://ramenlove.livedoor.biz/archives/50285898.html

なども行かれているようである。

市谷、牛込界隈、ビストロ銀座ではあるが、
ラーメンについては不毛地帯であった。これで、市谷田町のくるり

2004/11/16

に引き続き、2軒目、の有名店と、いうことになろうか。

しかし、なぜ、こんなに早く、有名になるのか、、?
大崎氏のような、有名人とのコネクションのようなものが、あるのか、、。
そんなところかもしれない。

さて、場所は、外濠通りから、左内坂を上がる途中左側。
ビルの1階。閉じてしまった、カレーのパク森本店、のあった
そのままの場所である。

19時半過ぎ、到着。
ガラスのドアを開けると、多少内装を変えてあるが、
カウンターのみの細長い造りはパク森のまま。
(当たり前である。この狭いところ、変えようがない。)

店に入るなり、魚介系の濃い出汁のにおい。
なるほど、そっち系か。
入り口付近に、大崎氏などの色紙も飾ってある。

先客は、女性二人組みと、若いサラリーマン風の一人。
厨房は、男性二人。
ご店主は、なんと25歳という。
その上、イケメン。

カウンター奥に座る。
メニューは、らーめん\680、特製らーめん\880、つけ麺\750、特製つけ麺\950。
月替わりの創作モノなどもあるようだ。
らーめんのスープはこってりと、さっぱりが選べる。

生ビールと、特製つけ麺をもらう。

待っていると、続々と、女性客が入ってくる。

旧ポク森も、女性客が多かった。しかし、その客を引き継いでいる、
というよりは、このイケメン「庄の」、兄(あん)ちゃんになってからの
お客さんなのであろう。

二人の兄ちゃん、威勢がよい。
声を掛け合いながら、ちゃっちゃと、作っている。


特製つけ麺には、チャーシューが炙り焼き。
それに、しらがねぎ、シナチク、煮玉子。

食べてみる。
けっこう酸味が強い。そして、味も濃い目。
筆者、つけ麺に関して、語れるだけの経験を持ち合わせてはいないが
酸味の強さは、大勝軒に近いのではなかろうか。
魚介(アゴ(飛び魚の煮干。九州地方などで使われるだし。)
であるらしい。)の風味も強い。味の濃さは、大勝軒系よりも上である。

しめて、なかなか、うまい。
好みである。

チャーシュー炙り焼きというのは、手持ちバーナーで炙っている。
カセットコンロのボンベに取り付けるタイプのもの。

余談だが、この方法、回転寿司などでも見かけると思うが、
筆者、この作業を見てしまうと少し引いてしまう。
いかにも、小細工、あるいは、不精、な感じがするのである。
効果のほどは大差ないのかも知れぬが、
どうせ炙るのであれば、炭火とまではいわないが、
ちゃんと火で炙ってほしい、と、思ってしまうのである。
(問題は炙る意図、であろう。単に香ばしさを出すのと、
見た目、であれば、これでもよいのであろうが、焼く、
という意図があるのであれば、これだけでは、済まなかろう。
ここのチャーシューについていえば、薄く切ってあり、
網焼きなどにすれば、崩れてしまいそうに柔らかい。
とすると、意図は香ばしさと見た目、ということか、、。)

さて、食べ終わり、残ったつゆを、スープ割りにしてもらう。
あれま、、スープ割にしても、依然として濃い。

今日のつけ麺は、かなり、男向けの味であるように思う。
らーめんはどうなのであろうか。

女性客が多い、というのはらーめん店としてはニューウェーブ。
やはり、イケメンの威力か。なかなか、おもしろい。

ともあれ、意欲的な店が近所にできたのは、たのしみなことである。
億劫がらず、また、こちらへも来てみよう。





住所 新宿区市谷左内町1
TEL 03-3267-2955
営業時間 11:00〜15:00、17:30〜22:00、(土)11:00〜15:00




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