断腸亭料理日記2006

ペスカトーレ

7月8日(土)夜

コロッケを食って、軽くビールを呑んで、昼寝。
気持ちがよいものである。

17時頃起き、なぜだか、ペスカトーレが食いたくなった。
まったく原因は不明である。
無性にペスカトーレ、が食いたい、という気分。

ペスカトーレ(pescatore)。パスタである。
辞書を引くと、漁師風、という意味らしい。
魚介類の入った、トマト味のパスタ。
麺は、スパゲティーではなく、楕円形のリングイネ、と、いうもの。

材料の買出し。
御徒町の吉池。
まずは、貝類。浅利(千葉)、ムール貝(青森)、有頭海老(インドネシア)。
ブラックタイガーかと聞くと、本タイガー、で、あると、
おじさんは答える。
なんであろうか。白っぽいものである。
出汁が出るので、頭のある海老であればよい。
あとは、いか、で、あるが、これは、家に凍っている。

リングイネ、トマト缶など、買う。

帰宅し、貝を塩水に入れておく。
いかを解凍。

妻の帰宅を待って、作り始める。

今日のレシピは先日のチューボーですよ、からである。

ムール貝の殻についた海草を金だわしできれいに取る。
にんにく、3片ほど、スライス。
いかは、下足、とエンペラ。切っておく。
海老は、頭と尻尾は残し、中の殻を取り、背わたを取る。
トマト缶は開けておく。
すべて用意して、スタンバイ。

リングイネを固めに茹でる。

茹で上がったところで、作り始める。

フライパンに、ムール貝、浅利、いか、海老、にんにく、オリーブオイル、
トマト(缶の半分)、すべてを入れ、点火。

レシピによれば、浅利にトマトの色がつき始めたら、
という、ふたをする。

1分ほど。

ふたを開ける。
少しずつ、貝が口を開け始める。

口が開いた貝は、皿に取っておく。

おおかた開いたところで、
リングイネをフライパンに入れ、汁を吸わせる。
(と、いうことは、固めに茹でてはいるが、
特に、アルデンテにこだわらなくともよいのであろう。)

完成。
レシピでは、塩や胡椒といった調味料はまったく使っていない。
味見をすると、なかなか、どうして、よい塩梅である。


これは、これは、うまいぞ。
貝と海老の出汁、である。

きしめんというのか、うどん、というのか、
ちょっと、汁を吸った、リングイネもよい。

皿に残った汁も全部なめてしまった。

味付けも不要。
特に、コツはいらない、というのも、よい。
材料をそこそこ集めねばいけないが、
集まれば、簡単でうまいものである。


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(江戸のスローライフ、剣客商売、秋のメニュー、そんな感じです。
最終的な、タイトルは、忘れました、、。)
着物を着て、扇子を広げて、江戸文化研究家(?)として、登場しています。
書店で見かけたら、立ち読みでもお願いいたします。

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