断腸亭料理日記2006

合羽橋・太助寿司

10月2日(月)夜

今日は友人を連れて、合羽橋・太助寿司、で、ある。

太助寿司といえば、来月26日、落語会、であるが、

この友人は、これにもきてくれる、というのだが、
太助寿司に興味がある、という。
「じゃあ、事前にいってみる?」
と、いうことで、連れてきてみた。

前回9/19

雨である。仕事を終え、上野御徒町で銀座線に乗り換え、
稲荷町から歩き、19:30待ち合わせで、店に入る。

カウンターに先客が一組。

ビールをもらう。

お通し。

まて貝つけ焼き、とうもろこしの豆腐、茄子煮。

刺身。

左。まこがれいの、かわはぎの肝のせ。
これは、塩で、といわれた。

かわはぎそのものの刺身と、かわはぎの肝は、
肝をしょうゆに溶いて、きもじょうゆ、という形で食べる。
西日本の食べ方であろうか。
筆者は、広島で食べたが、その時は、ふぐのない夏のもの、
と、説明された。

かわはぎではなく、まこがれいの刺身にのせる、
というのは、前にもここで食べた記憶がある。
そして、塩で食ったら?というのは、今回親方が考えたらしい。

なかなか、うまい。

たこ。

白いか、山口。

赤貝。

中トロ、壱岐。
子持ち昆布。

中トロは、連れてきた友人もびっくりしていた。
とろけるように、柔らかい。

こっそり、表面を炙った〆鯖を握ってくれた。

京都やら、若狭やらに、鯖鮨を炙る、という食べ方があり、
最近は、弁当などにもなって有名である。
親方は、まったくこれらは知らなかったらしいが、
やってみた、ということ。

むろん、うまい。

わたりがに、が出た。
わたりがには、冷凍ものでもたくさん出回っている。
日本中で獲れ、中国料理でも使われるし、あちらでも獲れるのであろう。

これは江戸前、で、あるという。

昔は、東京湾で、かに、といえば、わたりがに。

筆者の父、祖父、祖母、は今の品川区大井町あたりの生まれである。
(一般には、ガザミ、というようだが、なんと言っていたかは、覚えていない。)
今はともかく、昔は海辺である。小さい頃よく食べた。
そんな話をしていたのを、思い出す。

ねっとりとし、うまい。

小肌。うつくしい皮目、で、ある。

うまい。


さて、うに。


利尻の馬糞うには、もうおしまい。

今日のものは、むらさきうに、礼文、と、いうが、
本当は、よくわからないらしい。
北海道のものには、ときに、こういうものがある。

利尻の馬糞うに、なんぞを、食べ慣れてしまう、というのは、
いけないことなのであろう。
まったく別もの、と、思わなくてはいけない。
うつくしい色と、うにらしい香りと、あまみにあふれている。

しゃこ。

これは三河もの。

江戸前のしゃこ、と、いえば、小柴(金沢八景)のものが有名であるが、
ここのところ、なかなか獲れない、と、いう。
三河のものも、十分うまい。

ぼたんえび、特大。

炙り秋刀魚、塩。
秋刀魚も太助では、そろそろ、しまいであるという。

穴子。

毎度、であるが、ほんわか口の中でとけるよう。

炙った鳥貝。

巻物。

以上終了。


今日の友人は小学校の同級生である。
普段は、ハンバーガーが大好きであると、いう。
カウンターで鮨を食うのは、何年ぶりか、ということ。

今度は、うまい、ハンバーガーやに連れていってくれるという。
これも楽しみである。



合羽橋・太助寿司

電話番号:03-3841-4811
住所: 東京都台東区松が谷2丁目26−6


★落語会もよろしくお願いします。
太助の親方も、お待ちしております。

第二回断腸亭落語会ご案内



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