断腸亭料理日記

天ぷら・沙魚(はぜ)と、桜えび 上

1120(土)
いつものように、立石の魚屋・魚次へ。

魚次へ来てみると、今週も、安くてよいものが多い。
刺身用の鯵も、五匹で\400。と、捨てがたい。

しかし、珍しく、沙魚がある。(\200
これはもう、天ぷらに決まりである。

家で、沙魚を揚げるのは初めて、である。
沙魚といえば、どこでも獲れる、
江戸前の天ぷらの代表であった、はずである。
(親父の子供の頃には、よく釣って、食べていた、ようであった。)
いつの頃から、なくなったのだろうか。
獲れなくなったのだろうか。それとも、人気がないのだろうか。
(両方かも知れない。)

それから、なんといっても今日の収穫は、
生の(刺身用)桜えび

桜えびといえば、静岡の春、
文字通り桜の咲く頃、の名物だが、
今日、この季節のものは、どこのものであろうか。
2
年ほど前に、静岡で食べたかき揚げは、滅法うまかった。
桜えびは、鮮度がすぐに落ちるため、
生で食べられるものはほとんど出回らない、という。
\600
と、高価だが、買ってみる。

作る。
春先から、夏にかけて、あれほど作った、天ぷらである。
さすがに、慣れた。
目をつぶっていても、というのは、威張りすぎだが、
落ち着いて、こと、に、臨めるようになった。

下拵え。
沙魚は、姿、顔は、グロテスクと、ユーモラスの中間といった感じ。
随分大きいが(78cm123cm)、開いた方がよいのだろうか?

外で食べた記憶では、あまり開いてはいなかった。
試しに、一匹、骨を抜いて、開いてみる。
頭を落とすと、いかにも小さい。

やめた。
丸ごとにする。
(妻は平気だろうか?)

と、いうことで、洗うだけ。

油、用意。
サラダ油6割に、ごま油を4割ほど。
点火。

衣。
ボールに冷水に、溶き卵、冷凍庫の氷3〜4個。
小麦粉投入。
今日は、ちょっとゆるめに。
硬めに振れた方が、安全であるが、ちょっと、挑戦してみる。

油温。こちらは、安全をみて、高温ではなく、中温を目指す。

先に、開いたもの、と小さ目のもの一匹を、衣に入れ、
テスト投入。
常に、均等に、熱が回るように、箸で回す。

開いたものから、先に上げる。

座敷に持ち込み、妻の、皿に置き、
再び、台所に戻り、続きを揚げる。
台所から、妻に声をかけ、様子を聞く、、、、

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さて、結果や如何に?

「天ぷら・沙魚と桜えび」
季節の味覚、沙魚。季節はずれの味覚?桜えび。
ちょっと長くなるので、続きはまた、明日。
乞御期待!

平均点  2.615      合計 26

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