断腸亭料理日記2007

谷中と焼鶏

4月23日(月)夜

このところ、新しい職場で、あまり余裕もなく、
気が付くと、夜。

今日、なにを食おうか、と、考える時刻も遅くなってきている。

今日は曇っていたが、それでも暖かかった。
最高気温は、19℃であったようだ。

こう暖かくなってくると、そろそろ、谷中生姜の季節である。

谷中はよいのだが、それと、なんであろうか。

先週は、外で食べたが、焼鳥。
谷中には、焼鳥。

なにか、そんな気分である。

焼鳥は、いわゆる焼鳥やの炭火焼というのは、
むろん手間がかかるので、フライパンで焼こう。

帰り道、鶏肉と谷中生姜を買う。
谷中生姜は、まだ200円弱と高い。

鶏肉はもも肉のこま切れという名前で、
唐揚げ用ぐらいの大きさに切られているものが
安かったので、これ。

帰宅。

作る、というほどのことはないが、
鶏肉を焼く。

以前に、くっついてしまって、苦労したことがあったが、
鉄のフライパンで肉を焼く。

裏表に丹念に、塩胡椒をする。
特に、皮には、塩を多めに振った方がうまいように
思われる。

これは、皮が、よりこんがり焼けるように思うからである。

香り付けに、にんにくも一緒に焼こう。スライス。

フライパンを熱し、一度冷まし、油を敷く。
油は、オリーブオイル。
少し、多めに。
まだ、くっつくのが、多少、怖いのでもある。

にんにくを入れ、弱火。
少し、熱を通す。

肉を皮目から入れる。

多少くっつくが、箸ではがす。

火を強くしたり、弱くしたり、くっつかないように、
様子を見ながら、焼く。

皮目が焼け、堅くなってくるのを一つの目安にし、
引っくり返す。

にんにくスライスは、焦げる前に上げておく。

厚い肉は、なかなか火が通らない。
側面なども下にし、よく火を通す。

薄いものから、上げていく。

牛でも、豚でも、そうなのであろうが、
表面は、こんがり焼き目が入るように
するのがベストであろう。
これを目指す。

皿に盛る。
ゆず胡椒なども、添えてみる。


谷中はきれいに洗い、皮をむき、味噌を添える。


これはもう、ビールしかない。


鶏肉はなかなかよく焼けた。
やはり、こんがり焼くのが秘訣、で、あろう。

谷中生姜は、谷中生姜である。
まだ少し早いのか、柔らかいのはありがたい。

やはり、これからの季節、欠くことのできぬ、つまみであろう。
まったくもって、うまいこと、おびただしい。

焼鳥と谷中と、ビール。

そんな季節で、ある。




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