断腸亭料理日記2007

断腸亭、香港へいく。その5

さて、昨日は、香港島のビクトリアピークに登って、
昼過ぎ、降りてきたところまで。

8月17日(金)

昼飯の食い直し、で、ある。

香港で食わなくてはならないもの、と、いえば、
雲呑麺(わんたんめん)、で、ある、らしい。

この、中環界隈で、ガイドブックに載っているところを捜してみる。

中環よりも上環寄り、「香港で一、二を争う超人気麺粥専家」という。
二階建ての路面電車の走る、香港島の最も栄えている通り、
徳輔道中(英語名、デ・ヴォー・ロード・セントラル)沿いの小さな店。

入り、空いているテーブルに案内され、座る。
半端な時間であるが、ほぼ満席。
なるほど、人気があるようである。

雲呑麺と、、雲呑撈麺にしてみる。

撈麺は、ローミンと読む。
汁なしの麺で、日本にはジャージャー麺、という名前で
入ってきているものが近いのかもしれない。
(正確には、ちょっと違うもののようであるが。)

内儀(かみ)さんが、雲呑麺を
筆者が、撈麺をまずは食べてみる。

撈麺の方は、黒い、オイスターソースや甜麺醤、が
入っているのであろうか、甘く、濃い目たれがかかり、
まずくはない。

と、内儀さんが、雲呑麺を食べて、
「これ、チキンコンソメの味がする」
と、いう。

はー、なるほど。

化学調味料、であろうか。

今度は、交替して、雲呑麺を食べてみる。

ふむふむ、雲呑は海老のプリプリ、麺は腰のある細めの玉子麺で、
うまいが、いう通り、化学調味料の味がかなり強い。

これである。

日本人は、今、化学調味料を、嫌う。
ラーメングルメを気取る者などは、
『化料』などといって、少しでも、味がすると
その店の評価は地に落ちる。

中国人は一般の人も、料理人も、化学調味料になんの抵抗もなく、
むしろ、より沢山入れることが、もてなし、である、と、考える
と、いう。

中華料理のレシピでも、プロのものには、『化学調味料』と、
きちんと書いてあるものも、少なくない。

撈麺には、スープがついている。
(あとで、わかったのだが、このスープを
撈麺にかけて食べる、という食べ方もあるらしい。)

驚くことに、このスープを飲んでみると、
こちらは、化料の味には気が付かない。

そうなのである。

汁の麺だけに多量に化学調味料を入れているようなのである。
店としては、手抜きをしているのではなく、
おそらく、きちんとスープは別に取っているのである。
そのスープに、化学調味料を加えているのか、化学調味料だけで
スープを作っているのかはわからないが、いずれにしても
汁麺用のスープだけ、別に作っていると思われる。
(撈麺の方は、味が濃いので、化料、が
入っているのかどうかはわからない。)

筆者なども、基本的には、なんでも同じ味になってしまうので、
化学調味料は使いたくない。
味噌汁の出汁も、○んだし、は使わない。
(ただし、麻婆豆腐など、中華料理を自分で作る場合は、
スープが決め手であるが、家庭で本格的な中華スープを
取るのは、かなり困難であるため、スープの素を使う。)

(翌日、もう一軒、このそば、ヒルサイド・エスカレーターの
近所にある、有名麺家にいってみたが、ここも同様であった。)

中国人の化学調味料好き、不思議である。

日本人も、化学調味料が売り出された、筆者らが子供の頃には、
漬物でも、なんにでも、とにかく入れていた。

これは単なる風評であったが、“身体に悪い”などといわれた
時期もあり、一般にも、手抜き、というようなイメージも
出てきて、今はやはり、大手を振って使ってはいないだろう。

中国人も、今後、時間が経つと、あまり使わなくなるのであろうか。

わからないが、なんとなく、そうでもないような気もする。
だとすれば、これはもう、食文化、としかいいようがなかろう。

うーむ。
それにしても、これだけ食道楽の中国人が、、、
なぜであろうか、、、。


(二日目が終わらぬうちに、五回分になってしまった。
まだまだ、香港で書くべきことはあるのだが、、。
続けるかどうか、、迷うところで、ある。)




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